西光寺山(さいこうじさん)二井寺山(にいでらさん)深山(ふかやま)
 
単独 2018.04.18 
周東町租生(西光寺橋西の里道)(7:06/18)→西光寺跡(7:24)→金刀比羅神社(8:03)→西光寺山(8:16)→極楽寺納経所(9:58)→二井寺山極楽寺(10:08/17)→293.0峰(10:37)→268峰(11:18)→240峰(11:52)→林道(12:33)→深山北尾根(13:23)→深山(13:27)→林道広場(13:53/14:26)→木酢液製造施設(14:33)→県道138号周東田布施線(14:43)→県道70号柳井玖珂線(15:09)→起点(15:35)

軌跡図
所要時間:8時間17分、歩行距離:15.3㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
岩国市周東町の里山歩き。西光寺山から二井寺山に寄り道したあと、田尻山へ南下する、つもり。西光寺橋(県道70号柳井玖珂線)西の里道待避所に車を駐める。西光寺橋下流の小橋西詰を左にとって、すぐの角を左折。100m先の分岐の間から、西光寺山への登山道(参道)が取り付いている。上がるとすぐ、左手に西光寺跡の公園広場があり、東側にお堂と小祠が建っている。南に向かう尾根筋の道は、西光寺跡の上で結界石柱と石の鳥居をくぐる。よく手入れされた道のへりに、小さな陶器製の祠が置かれるなど、地域に親しまれた参道のようだ。

西光寺橋西(周東町租生)の里道待避所(7:13)

西光寺山登山口(7:22)

西光寺跡に建つお堂と祠(7:24)

石の鳥居(7:27)
道はやがて、左の谷を横手に渡り、東支尾根へ移る。北面にくぐり岩がある。四角い大岩が積み重なって、狭い石門を形づくる自然の造形はみごと。上に乗る大岩には、「金刀比羅神社」の文字が刻まれている。二の鳥居ということか。また、この大岩は尾根から張り出し、素敵な展望台になっている。残念ながら、霧で高照寺山や氷室岳を眺めること叶わず。急な石段を上がった肩が、金刀比羅神社の境内。石灯籠と祠の間の広場には、かつては拝殿が建っていたものと思われる。祠の右に道があり、二井寺山山頂までは、約380mのおだやかな上り。樹林に囲まれたてっぺんに、くずれた石祠が折り重なって散乱していた。

くぐり岩(7:57)

展望岩(くぐり岩の上)(8:01)

金刀比羅神社(8:04)

西光寺山山頂(8:17)
西側の踏跡に取り付くと、ほどなく明瞭な尾根道になり、480mばかり先の分岐を右に取って林道に出る。左(西)に行き、三俣分岐の右を選び、二井寺山から東に流れる尾根筋に取り付く。右下に捨てた道が見えるものの、いつまでたっても尾根筋がヤブるので、三俣分岐に引き返す。真ん中の道を200mばかり下って支尾根に取り付き、二井寺山からの主脈に短縮した。そこにも、先ほどの道がすぐ右下に。降りてみると、北面が開け、物見ヶ岳から蓮華連山を遠望できる漫歩道。尾根筋にこだわらず、作業道をたどっておればよかったのである。この道もほどなく、主脈と分かれて北に向かう支尾根に沿うので、尾根筋に戻る。するとそこには、明瞭な道が。200mほどで、二井寺山南尾根に合流し、道も南北の尾根に分かれる。

西光寺山西尾根北面を通る林道(8:52)

三俣分岐(西光寺山と二井寺山の鞍部)(8:54)

蓮華山 西光寺山西尾根北面の作業道より(9:25)

二井寺山南尾根の西光寺山西尾根分岐(9:40)
北の道は、尾根の西面を横手に下って、やがて二井寺山極楽寺参道(本道)に合流する。右に下り、納経所などをめぐったあと、本道を二井寺山へ。途中、本道階段の踊り場には、大きな石の天狗面が祀られ、南側の展望台へ回って朱鳥居をくぐるようになっている。展望台の眺めは、樹木がちょっと邪魔だけど、中山湖を手前において枡形山(ますがたやま)、高塔山、田尻山などの稜線が広がり、悪くない。急な石段を上り切ると、だぁれもいない素敵な極楽寺境内が開ける。文永九年(1272)鋳造と云われる銅鐘、重層屋根方形造りの本堂、不動明王などをめぐって、スピリチュアルなひと時を過ごす。

極楽寺納経所(9:58)

展望台のある本道朱鳥居(10:03)

中山湖、高塔山(中央)、枡形山(右) 展望台より(10:05)

二井寺山極楽寺(10:14) 
西光寺山との分岐に戻り、南尾根の道をたどる。約100mで293.0峰。雑木に囲まれた平地の東側に、四等三角点(点名小屋ヶ谷)が立っている。これより尾根道は茂りはじめる。次の270峰で尾根は三分岐し、踏跡があやしくなる。で、南尾根の筋を間違えて迷走、谷渡りして主脈に戻る有様。ここに至って、かつての尾根道は、完全にシダと雑木のヤブに埋没。鞍部でちょこっと途切れるが、すぐ猛烈なシダヤブに戻る。246峰と240峰の頂稜で、灌木越しに田尻山から深山の連なりを垣間見るが、先は長い。240峰南の鞍部手前から東面がヒノキ林になって、道が現れる。これは天祐と喜んだのはつかの間、鞍部を上り返した肩から、道は左の支尾根に下っていた。主脈のシダヤブを見て、もううんざり。支尾根の道にエスケープすると、ひと下りで林道に出た。

極楽寺本道と二井寺山南尾根の分岐(10:21)

293峰山頂(10:37)

268峰山頂(11:18)

246峰山頂(11:35)

240峰山頂(11:51)

240峰南尾根東面に付けられた林道(12:33)
なんだかこのまま敗退するのも悔しくなって、少し下ったところにある別の支尾根径に再チャレンジ。が、高度を上げるにつれてヤブはひどくなり、もう一つ南の支尾根に渡って、ようやく主脈に上がるという有様。そこにシダはなく、ひと上りで深山のてっぺんに達した。ヒノキと雑木の林で、平地もない。踏跡が東の尾根に下っている。南尾根に少し下ってみるが、茂っているので引返す。もはや田尻山まで行く元気はなく、東尾根の踏跡をたどる。10分ほどで作業道に降りて、ほどなく林道広場に出た。

林道から深山北尾根への取付(12:40)

深山北頂稜(13:23)

深山山頂(13:27)

深山東支尾根から作業道への下山地点(13:52)
仮設トイレやベンチなどがあって、なんか行・催事場のような雰囲気。遅い昼食を済ませて、林道をたどる。とてもよく整備された道で、約20分で県道138号周東田布施線に合流する。途中、木酢液製造用の大きな炭焼き窯に出合い、林道入口のゲートには鍵がかけられていた。県道を北にたどって起点に向かうが、県道70号柳井玖珂線の交通量は多く、車のスピードもビュンビュン。ちょと煩わしいが、田園や丘陵の後背に広がる矢櫃山、氷室岳、高照寺山、塔ヶ森、西光寺山などの眺めは、歩いてこそのもの。

林道広場(14:26)

木酢液製造の炭焼き窯(13:41)

林道入口(県138)(14:43)

西光寺山 西光寺地区(起点東)の里道より(15:35)