安栄山(あんねんやま)豊後峰(ぶんごほう)天登山(あまのぼりやま)夕日観音山(ゆうひかんのんさん)横尾山(よこおやま)
 
単独 2018.01.21 
宗通寺石風呂の下(県68)(7:35/47)→安栄山(8:46)→大タブ(8:53)→林道(峠)(8:59)→作業道(峠)(9:13)→柳井火力連絡線鉄塔36(9:50)→302.8峰・鉄塔37(9:59/10:05)→周東広域農道の峠(10:26)→豊後峰(11:11/26)→林道終点(11:51)→鉄塔40(11:59)→天登山(藤ケ塔)・鉄塔41(12:10/36)→夕日観音山(13:40)→観音岩(奥の院)(13:47)→お堂(13:51)→夕日の滝(13:53)→横尾山取付(14:05)→横尾山(14:33)→周東広域農道(14:53)→小倉越え古道の峠(15:24)→光照寺(15:30)→起点(15:36)

軌跡図
                                                所要時間:7時間49分、歩行距離:約13㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
光市の里山歩き。熊毛高塔山と石城山(いわきさん)の間に起伏する、安栄山、豊後峰、天登山、夕日観音山、横尾山を繋いだ。宗通寺石風呂下の県道68号光日積線(ひかりひづみ)線非常駐車帯に車を駐める。県道東の左手に、左右に分かれて上がる、法面取付路がある。右は市畑薬師のお堂で、左が宗通寺の石風呂。阿弥陀堂の奥にイグルーのような石室が保存されている。説明板によると、この地には、塩田村の疫神社(須賀社)社坊として文化八年(1806)に再建された、宗通寺(真言宗)があったという。阿弥陀堂の東側に山道がある。たどると、道のへりに石仏が続き、どうやら八十八ヶ所ミニ霊場の巡礼道のようだ。

宗通寺石風呂の下(県道68号)(7:47)

宗通寺石風呂への取付道(7:48)

宗通寺の石風呂と阿弥陀堂(8:02)

四国八十八ヶ所巡礼道(8:03)
近時、訪れる人がないのか、灌木に埋もれたのや、道に転げ落ちた仏さまがあちこちに。巡礼道は、安栄山の南尾根末端肩で終わる。コシダが茂るが、ヒノキと雑木に囲まれた平坦地。北尾根に径があり、難なく安栄山山頂に達す。山頂手前の標高220mあたりが少し開けて、石城山などを指呼の間に望む。安栄山の山頂は、てっぺんの尾根径に三角点が立つだけで、見晴しも何もない。

安栄山南尾根末端肩でコシダに埋もれる石仏(8:13)

安栄山山頂(8:46)
北尾根の径はよく踏まれており、楽ちん。ひと下りすると、異形の老タブに出会う。樹幹に手を添えて、今日の山行を感謝。さらにひと下りで、林道の峠に降りる。堀切道が入野(いりの)と石原を繋いでいる。向かいの尾根に径は続いて、ピークを乗り越すと、今度は作業道の峠に降りた。あたりのヒノキ林には、竹が蔓延っている。向かいのピークに上がり、尾根筋の径をたどること約650m、光市と岩国市の境界尾根に合流した。はじめ女竹が茂って、ちょっこし西面の作業道にエスケープしたけど、概ね尾根筋をキープ。境界尾根のピークには、柳井火力連絡線の鉄塔36が建っているが、見晴しはない。市境尾根は、鉄塔37が建つ北西の302.8峰南頂稜に向かい、そのあと西に転じて周南広域農道の峠へ下っていく。鉄塔巡視路はというと、302.8峰南西尾根を巻いて鉄塔37に立ち寄ったのち、西側の鞍部から北西に向かう送電線に沿っているようだ。鉄塔37の見晴しはよく、南から東にかけて石城山、姥河内山、北西に豊後峰、天登山、などが眺められる。

安栄山北尾根の大タブ(8:53)

林道の峠(8:59)

作業道の峠(9:13)

302.8峰山頂(10:04)

天登山 302.8峰の柳井火力連絡線鉄塔37より(10:03)

豊後峰 周東広域農道峠の東尾根肩より(10:21)
市境尾根にもそれなりに踏跡はあり、難なく広域農道に降り立つ。峠からの市境に取付径はなく、稜線に上がっても踏跡はない。はじめはマツ雑木林のヤブで大したことないが、標高300m近くまで上がって、身の丈を超すシダヤブに難儀する。10分ほどの辛抱で解放され、ほどなく豊後峰山頂直下の登山道に出た。豊後峰の山頂は、平坦地の中央が盛土になっており、そこに小さな石祠が祀られている。茅戸はきれいに刈り払われ、まるで展望園地だが、四周の立木が育って、見晴しは今一つ。天登山へ続く市境尾根は、まぎれもないヤブ。早々に尾根筋キープはあきらめて、八ヶ宗林道をたどる。

周東広域農道の峠(10:26)

豊後峰東尾根のシダヤブ(10:55)

豊後峰山頂(11:11)

八ヶ宗林道から豊後峰への取付(登山口)(11:36)
豊後峰登山口から約1㌔で林道は終わるが、天登山へ向かう市境尾根には遊歩道のような巡視路が続いている。柳井火力連絡線鉄塔40を経て、労せず天登山の山頂に達す。雑木林の山頂を、三角点を真ん中に置いた巡視路が北尾根へ乗り越している。北東に向かう送電線に沿って、熊毛高塔山へと続いているのだろう。山頂の南西側に鉄塔41が建っている。立木に遮られて見晴しはないが、広い平坦地。昼食を済ませて、観音山目指して西尾根に突っ込む。はじめ踏跡があって気をよくするが、ほどなく猛烈なシダヤブになる。

八ヶ宗林道終点(11:51)

天登山山頂(12:13)

天登山の柳井火力連絡線鉄塔41(12:38)

天登山南西支尾根のシダヤブ(12:52)
夕日観音山稜線へのトラバースは早々に断念して、夕日の滝の谷へエスケープ。左岸で作業道に出合い、少し下ったところからシダのない左手斜面へ取り付く。観音山稜線には径があったが、すぐ猛烈なシダヤブに埋もれる。200mに満たない距離だけど、シダの海を泳ぎ上って、夕日観音山に飛び飛び出す。そこは、南面遮るもののない絶佳の展望台。西に虎ヶ岳、南西に鶴羽山、千坊山、南に石城山、指呼の間に横尾山、豊後峰などが同定できる。南の登山道を下る。

天登山夕日観音山稜線東谷の山道(13:10)

夕日観音山北尾根のシダヤブ(13:32)

夕日観音山(13:40)

石城山、横尾山など 夕日観音山より(13:41)
5分で奥の院の石祠が祀られる観音岩の下、お堂のある登山口まで10分かからない。夕日の滝に寄り道。斜め露岩を伝う水は、とても静か。舗装道を下り、丁字分岐を左に取る。200mばかり上がったところから工事中の砂防堰堤内に降りて、横尾山東尾根に取り付く。山道があり、稜線までは簡単だが、そのあとがいけない。すごいシダヤブになる。南頂稜の展望地まで250mないのに、25分を要す。ダニにたかられる夏場は、ぜったい歩きたくないところ。てっぺんはシダのジャングルで、三角点を探すのはとても無理。ただ、尾根筋に高木がないので、ときおり展望がきくのが嬉しい。南頂稜の展望地で、石城山を見収めて、コシダの茂る踏跡を南に下る。

観音岩(13:47)

奥の院の石祠(13:47)

お堂横の夕日観音山登山口(13:51)

夕日の滝(13:53)
 

横尾山取付地点(14:03)

豊後峰 横尾山北尾根標高240mあたりより(14:25)

横尾山山頂(14:33)

石城山 横尾山南頂稜より(14:37)
15分足らずで民家の背戸に降り、右手の竹藪から周東広域農道に飛び出す。束荷(つかり)の東(ひがし)地区へ分かれる里道を下り、石原地区の上から小倉越えの古道に入る。途中、北に目をやれば、たどってきた峰々が低く穏やかに連なっている。が、そのいくつかは、なかなか手ごわいのだ。一方、古道歩きはとても快適で、ポレポレ歩いても、起点まで25分かからなかった。うーん、満足満足。

横尾山下山地点(周東広域農道)(14:53)

小倉越え古道の取付(石原側)(15:20)

小倉越え古道の峠(15:25)

小倉越え古道の取付(小倉側)(15:28)