銀の道鞆ヶ浦道
 
単独 2015.10.17 
石見銀山公園駐車場(7:32/45)→山吹城跡登山口(7:59)→吉迫口(8:11)→山吹城跡(要害山)(8:23/33)→永久鉱山精錬所跡(8:57)→横畑の題目塔(9:09)→胴地蔵(9:32)→口屋峠・NTT馬路中継所入口(9:51)→高山(10:15)→口屋峠(10:34)→祓井戸(10:37)→民家の庭先(10:53)→R9(11:14)→鞆ヶ浦(11:28)→仁摩サンドミュージアム前(12:23)→仁摩健康公園駐車場(12:38/59)→竜嵩山の麓(13:16)→大森隧道西出口(14:01)→大森代官所(14:11)→起点(14:25)
アルバム

石見銀山公園駐車場(7:44)

山吹城主郭跡(要害山山頂)(8:25)

三瓶山 山吹城跡より(8:29)

大江高山、矢滝城山(右) 山吹城跡より(8:32)
銀の道を歩いてみよう、と思った。まずは鞆ヶ浦道(ルート)から。石見銀山公園の駐車場に車を駐めて、銀山地区の里道を降路坂(こうろざか)方面に向かう。1.2㌔計り上がったところで山吹城跡への山道が右に分れ、鞆ヶ浦まで8.2㌔と表示してある。銀山川の左岸尾根に上がると、吉迫口(よしざこぐち)の標示がある。鞆ヶ浦ルートは西の柑子谷(こうじだに)に下っているが、左の尾根道を行って山吹城跡へ寄り道する。すぐ石段になり、740段近く数えて山頂に達す。南面から東面が開けて、仙ノ山、矢滝城山、大江高山、三瓶山などが望まれる。道は南側の郭に続いて、辿れば龍源寺間歩の入口に降りるようだ。吉迫口へ戻る途中、北西面が開けたところがあり、日の出鼻や竜嵩山(りゅうがんざん)を眺める。

冠巌(中央) 冠川左岸の里道より(9:13)

NTT馬路無線中継所入口(9:51)

馬路高山弥山 陸自施設への分岐より(10:20)) 

民家の敷地内を通る鞆ヶ浦ルート(10:34)
吉迫口から柑子谷までは、15分とかからない。そこは、一軒家の下に精錬所の小さな遺構をみる静かな谷あいだが、明治から大正にかけて近代的な精錬所が稼働していたという。柑子谷川沿いに下って冠川左岸の里道に合流。冠羽(かんう)方面に向かうと、三叉路の南側に鞆ヶ浦ルートの取付がある。冠川の谷の奥に冠巌や矢筈城跡などの峰が連なっている。掃き清められたような古道を辿って上野集落に上がる。銀の道は里道を縫うようにして西進し、林道五輪原線に合流する。右に550m計り行ったところが口屋峠(くちやだお)と呼ばれる馬路高山の北尾根で、山頂への道(電波塔管理道)が分かれていた。地形図には、北尾根に破線径が記してあるが、明瞭ではなく、今回は止めにする。また、後日ガイドブックを見るに、五輪原線に出て120m計り先の五輪の塔横に弥山への取付があったようだ。この際、電波塔管理道を辿って高山山頂に上がる。展望は良くない。おまけに最高点の弥山は、「防衛省管理地につき立入禁止」の看板に恐れをなし、アイコンタクトだけにした。日を改めて、弥山、城上山(きがみやま)、竜嵩山(石見城跡)など、史跡の山を巡ることにしよう。口屋峠に駆け戻り、西に下る。すぐ鞆ヶ浦ルートが右の谷に分かれ、取り付いたところに祓井戸(はらいど)と刻まれた石碑が立っていた。隣のスギの木に柄杓が立てかけてあるが、辺りに水場らしいものはない。かつてここに湧き出る清水は、「ホシの祓井戸」と呼ばれ、眼病や皮膚病に効く霊水として親しまれていたと云う。ルートは里道、林道を縫いながら西に続く。要所要所に標識があるので、迷うようなところはない。ただ、原井戸(はらいど)地区の西端で民家の庭先を通らせてもらうところがある。主に断わりの声掛けをするも返事はなく、犬に吠えたてられながら通り抜けた。ここは、北に300m計り行って左に折れる、里道伝いの迂回路に標識を付け替えるべきではなかろうか。
 

鞆ヶ浦(友漁港)(11:28) 

鼻ぐり岩(11:31)

琴ヶ浜 船津港護岸より(11:45) 

竜嵩山(石見城跡) 麓より(13:15)

大森隧道西出口(14:01) 

大森代官所跡(14:11)

大森の町並み(14:15) 

銀山川 羅漢町橋より
城上山の北西尾根を下って、国道9号線に出る。横切って神畑(かんばた)入口バス停の南西側里道に入る。山陰本線を渡ってすぐ、右の小道に入って小さな峠に上がる。下って行くと友集落の通りになり、程なく鞆ヶ浦の港に着く。のどかで美しい。鼻ぐり岩や鞆館などを巡って、友トンネルを抜ける。琴ヶ浜を眺めながら海岸道路を行き、神子路(かんごじ)から国道9号線に上がる。潮川を渡って県道31号仁摩邑南線に入り、仁摩健康公園で昼食。竜嵩山の奇岩懸崖を眺めるなど、ポレポレと県道を辿って、上市から旧道に入る。大森隧道を潜り、勝源寺の静かな佇まいにふれて代官所跡に至る。大森の町並みは、週末なのに閑散としてとても良い雰囲気だ。最後に、羅漢町橋から美しい銀山川の流れと要害山を眺めやる。



軌跡図
                                                   所要時間:6時間40分、歩行距離:26.4㎞ 
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。