瀬ノ谷(せのたに)(本谷川(ほんだにがわ))
 
単独 2014.07.28 
錦町大原下(7:14/34)→霧降の滝取付(7:58)→暗滝落口(8:02)→暗滝(8:15)→明滝(8:19)→明滝落口(8:29/56)→F(8:59)→堰堤(9:04)→橋()→F(9:36)→F16(11:23)→橋(11:31)→F17(11:48)→F18(11:53)→F19(12:09/33)→右俣出合(12:47)→治山ダム工事現場(13:00)→堰堤10(13:05)→出渓(13:12/39)→右俣F(14:25)→治山ダム工事現場(14:34)→起点(15:30)
 
錦町大原下の県道59号佐伯錦線の停車帯に車を駐める。森の下バス停の前から霧降の滝への道が分かれている。大原川を渡り、後(うしろ)川を渡って左に取る。無住の家を過ぎて270m計りのところに、霧降の滝へ降りる取付がある。はじめに、西に真っ直ぐ下って、暗滝(霧降暗の滝)の落口から滝壺を眺める。途中まで戻り、左の横手径に入って暗滝に降りる。水量が少ないため霧は降っておらず、豪快な直瀑の様子がよく分る。今回は簡単に下の明滝(霧降明の滝)に行けたが、水量が多いとへつらないと怖い。明滝も穏やかで、まるで明るい懸崖に「天女の羽衣」がかかっているようだ。この暗滝と明滝は、逆の名称で紹介されているHPが多い。どう見ても下流側の滝の方が明滝と呼ぶにふさわしい。いっそ、明滝、暗滝は止めにして、霧降の滝、羽衣の滝にすればよいのに、と思ったりする。いよいよ瀬ノ谷の遡行である。明滝(瀬ノ谷F)は右側のゴジラの背中のような岩稜を登る。上級者は水流の右横をラインにしておられるが、滑りそうで、支点確保も難しそうなので、早々にあきらめた。落口に上がってみると、掘割状の上段が続いていた。水が米のとぎ汁のように白い。立ち木を支点に懸垂で中に降りて、滝芯をのぞき込む。本流の水と合わさって、後川沢Fの狭い落口へ集まっている。50m計り奥に瀬ノ谷Fがあり、左側を登る。階段状で、ホールド、スタンスともに悪くない。程なく堰堤が現われ、越えて10分計りで小滝Fが現れる。このあとにも小滝が10、堰堤が4つ続いて、ゴルジュになり、F14を越えるとC/S滝F15が現れる。両側が切り立った淵をチョックストーンまで泳いで、右側を越える。上には、よくもまぁと思わせる、チョックストーンがあった。潜ると美しい二段滝F16が現れる。越えるのは簡単。橋を過ぎると堰堤が2つ続いて、F17、F18と続く。いずれも淵のあるC/S滝で左岸を巻いた。F18は上のほうが難しそう。7つ目の堰堤を林道に上がって越え、堰堤内の磧(F19の下)で昼食。さらに滝1つ、堰堤2つ越えたところに治山ダムの工事現場があった。水は濁っていない。すぐ上の堰堤を越えた先にも堰堤が見えている。もはやこれまで、出渓して林道に上がる。堰堤を10も越えたことになるが、おかげで谷は緩やかに感じる。谷沿いの林道は源頭近くで左右に分かれている。西(左)は、開作出るものと思われる。右はすぐ山道になる。かつての林道が山に返り、細い踏跡が横手に続いている、という有様。三つ目の谷(右俣の谷)に50mはありそうなスラブ滝が架かっている。この谷は鬱蒼として深く、いつか源頭まで遡ってみたい気もする。三つ目の谷を渡ると林道に返るが、舗装林道が谷沿いに見えたので、こっちに移る。下ると、治山ダムの建設工事が行われており、谷水が白く濁っていた。うーむ、これがなかったら…。程なく本流沿いの林道に合流し、満ち足りて起点に還る。
アルバム

霧降の滝暗滝(霧降暗の滝)(8:15)

霧降の滝(霧降明の滝)(8:19)
   

明滝下段落口より(8:26)

明滝上段(8:45)
   

瀬ノ谷F(8:58)

瀬ノ谷F15(10:58)
   

瀬ノ谷チョックストーン(11:13)

瀬ノ谷F16(11:231)
   

瀬ノ谷F18(11:15)

治山ダム工事現場(13:00)
   

出渓点(13:37)

 瀬ノ谷右俣のスラブ滝(14:24)
   



軌跡図 
                                                   所要時間:7時間56分、歩行距離:16.2㎞