比婆山 |
2人 2011.08.19 ☁|☀ |
六ノ原・県民の森公園センターⓅ(9:26/43)→出雲峠(10:26)→烏帽子山(11:03/10)→公園センター分岐(11:18)→比婆山御陵(11:33)→太鼓岩(11:38)→門栂(11:44)→公園センター分岐(11:45)→越原越(12:06)→池の段(12:35/13:25)→立烏帽子山(13:41)→立烏帽子Ⓟ(13:56)→(笹の尾根)→展望園地(14:45)→出発点(15:10) |
久しぶりの比婆山山系。2009年の2月以来である。平日とあって、県民の森公園センターの周りには人影がまばらだが、六ノ原川沿いの道を上って行くと、たくさんの子供たちが川に入って、水生生物の観察を行っていた。さらに行くと、第三キャンプ場は貸切状態で、テントの間を子供たちが盛んに行き来している。夏休みの林間学校が開かれているようだ。キャンプ場から先は、人に出会うこともなく、出雲峠に着いた。避難小屋手前のマツムシソウの群生地は、まだ三分咲きというところ。ギボウシのほうは、あらかた終わっている。が、いずれの花も、美しいものは美しく、十二分に我々を楽しませてくれた。出雲峠からは、我慢の登りが続くが、女房殿はいたって元気だ。途中、我々よりも若い、と思われるご夫婦を追い抜かして、一度も休むことなく烏帽子山に着いた。この時分になると、心配していた霧も晴れて、日が差してきた。見渡せば、これから向かう比婆御陵が目の前に、彼方に道後山、猫山を同定できる。猫山の右に連なる白滝山など分水嶺踏査の模様を女房殿に説明するが、興味を示す様子はなく、水分補給をしている。ひとり烏帽子岩に回ってみると、ニョロの神が日向ぼっこをしている。吾妻山を眺めるのはあきらめて、そっとその場を離れた。烏帽子山から比婆山の頂稜まで15、6分といったところ。比婆山の頂上は北西から南東に長く広い。1,264m標高点は北側にあり、真ん中に御陵、少し下がって門栂(もんとが)、頂稜の南に太鼓岩と、古事記に記された史跡が点在し、訪れる登山者を神話の世界に誘ってくれる。伊邪那美命(いざなみのみこと)の陵墓と云われる大岩の周りには、霊気が漂っているような気がしてならない。越原越に降りて、ポレポレと上り返して池ノ段。マツムシソウ、イヨフウロ、ワレモコウ、キスゲ、カワラナデシコなどが咲き乱れる草原の山頂で、心地の良い風に吹かれながら、美味しいお弁当を広げた。立烏帽子への上りでウメバチソウやトリカブトに会えることを期待したが、まだ時期が早いのか、それは叶わなかった。心配していた天気もそれなりに良く、たくさんの花にめぐり会えて、満ち足りて笹の尾根を下り、公園センターに還った。 |
六ノ原川 六ノ原橋より(9:43) |
出雲峠の避難小屋(10:23) |
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烏帽子山山頂(11:04) |
出雲烏帽子岩に鎮座ましますニョロの神(11:08) |
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御陵の峰にある太鼓岩(11:38) |
門栂(もんとが)(11:44) |
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越原越(おっぱらごえ)(12:06) |
池ノ段山頂(12:37) |
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立烏帽子山山頂(13:41) |
立烏帽子山駐車場のバイオトイレ(13:56) |
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出会った草花 | ||
マツムシソウ(松虫草) マツムシソウ科 |
ヤマジノホトトギス(山路杜鵑) ユリ科 |
コバノギボウシ(小葉擬宝珠) ユリ科 |
ツリガネニンジン(釣鐘人参) キキョウ科 |
ホツツジ(穂躑躅) ツツジ科 |
イワショウブ(岩菖蒲) ユリ科 |
リョウブ(令法) リョウブ科 |
タムラソウ(田村草) キク科 |
キュウシュウコゴメグサ(九州小米草) |
ゴマノハグサ科 | ||
ワレモコウ(吾木香) バラ科 |
イヨフウロ(伊予風露) フウロソウ科 |
キスゲ(黄萓) ユリ科 |
カワラナデシコ(河原撫子) ナデシコ科 |
キアゲハ(黄揚羽) アゲハチョウ科 |
ヒョウモンチョウ(豹紋蝶) タテハチョウ科 |
軌跡図 |
所要時間: 5時間27分、歩行距離:12.3㎞ |