裏匹見峡(うらひきみきょう)
 
単独 2019.08.10 
匹見峡レストパーク第2駐車場(7:28/52)→裏匹見峡入渓(夫婦橋の下)(8:07)→堰堤(8:22)→鬼の岩風呂(8:30)→猪淵(8:44)→コウタナ(8:53)→猿猴の棚(9:17)→黒岩(9:30)→長淵(9:45)→亀の洞淵(10:12/18)→青の淵(10:47)→平田淵(11:10/20)→流石の瀬(11:47/57)→碧瀞(12:25/30)→ゴルジュ淵(12:39/52)→トチノキゴエ出合(13:00)→遡行終了地点(13:11/24)→R488(13:27)→鈴ヶ岳の清水(13:33)→遊歩道分岐(流石の瀬降口)(13:41)→遊歩道分岐(平田淵降口)(13:45)→全面通行止ゲート(14:21)→レストパークビジターセンター(14:32)→起点(14:36)
軌跡図
  この地図は、国土地理院の地形図を利用したものである。     歩行時間:6時間44分、歩行距離:約11㎞

アルバム
猛暑日が続いて水量の少ない今なら僕でもやれそう、と裏匹見峡に出かけた。匹見峡レストパーク第2駐車場に車を駐める。外に出て早々、アブにまとわりつかれ、先が思いやられる。装備を整えてスタートするが、端から泳ぐ気にはなれず、駐車場下の夫婦淵は遊歩道からアイコンタクト。で、夫婦橋の上手から入渓する。ゴーロの渓を遡ること200m、右から赤谷川が出合って、行く手に堰堤が現れる。レストパークのキャンパーが水遊びをするエリアだ。さすがに、まだ人の姿はない。

匹見峡レストパーク第2駐車場(7:53)

夫婦淵 遊歩道より(7:58)

夫婦橋(入渓地点)(8:07)

堰堤(8:21)
堰堤を越えて約100m、谷が大きく左へ湾曲する手前に淵三つ。泳いで越えると、赤い遊歩道の橋が見えてきて、その奥に「鬼の風呂場」あり。露岩が淵を取り巻くように両岸に立ち上がっている。泳がないと、巻くのはめんどくさそう。素敵なゴルジュ渓をS字に回り込んでいくと、美しい翠色の「猪淵」が現れる。左岸をへつれば泳がなくて済む。

鬼の風呂場(8:30)

猪淵(8:44)
猪淵から約140m、おだやかな河原が続いて、広い釜が受ける2条滝「コウタナ」が姿を見せる。泳いで左の水線を登る。さらに80mばかり遡って、遊歩道橋をくぐると、「魚飛」の2条滝に出会う。右側でも左の水線なら登れる。

コウタナ(8:53)

魚飛(9:04)
淵を持つ斜小滝を越えると、遊歩道橋の手前に、V字滝「猿猴の棚」が深い淵に流れ込んでいる。泳いで左側の水線を登る。平凡な河原となり、少し遡ると左からダンナゴヤ谷が出合う。そこからほどなく、狭い瀬に架かる小滝を越える。右岸に座る岩が黒いことから、ここを「黒岩」にしておく。平凡な河原がしばらく続いて、呼名どおりの「長淵」が現れる。碧く澄んだ静かな淵をへつったり泳いだり。奥に小滝が二段になって続く。いずれも泳いで直登。長淵からゴーロの河原を約20分、ようやく「亀の洞淵」に出会う。碧々と深そうな淵の奥に直瀑が架かっている。とても登れそうになく、泳いで右岸に取り付き、巻き上がった。

猿猴の棚(9:17)

ダンナゴヤ谷出合(9:26)

黒岩(9:30)

長淵F1(9:47)

長淵F2(9:49)

亀の洞淵(10:12)
「亀の洞淵」の滝落口からゴーロの谷を約240m、淵ありの滝が2連。しもが「踏戻し」、かみが「罪落し」、と思う。「踏戻し」は、左の細い水線を登る。「罪落し」は、左端の水線を上がって、大岩の際を攀って越える。

踏戻し(10:35)

罪落し(10:36)
「罪落し」から約10分、2条に分かれる大岩C/S滝を突っ張って越えると、「青の淵」。「亀の洞淵」に負けない深淵に、勢いよく斜滝が落ち込んでいる。左岸をへつって滝直下に取り付き、水線の右端を登る。上には、水流ほとばしる「五段滝」が続いて、愉しく遡る。淵あり小滝を越えて大岩を回り込むと、「見返り岬」。僕には、滝直下に取り付くなんてとても無理。早々に、右岸を巻き上がる。おだやかな河原になり、ほどなく2条の小滝が架かる「音和の淵」。呼名どおりの平穏静かな淵だ。小滝を越えて少し遡ると、平田淵の赤い遊歩道橋が見えてくる。

青の淵(10:47)

五段滝(10:51)

見返り岬(10:59)

音和の淵(11:04)
平田淵は、この谷で一番大きな淵。淵尻から4mC/S滝まで50mはありそう。滝直下に取り付こうと、左岸側を頑張るが、あと10mのところでどうやっても進めない。寒いし、えらいし、断念して遊歩道を上がる。遊歩道橋から見下ろすC/S滝は、今なら登れそうなんだけどなぁ。滝の落口へ再入渓。水線を遡るとすぐ、「天狗の涼み岩」。水線は巨岩の左側を斜滝で下っている。水量の多いときには、とても無理だろうけど、今なら登れる。

平田淵(11:11)

天狗の涼み岩(11:40)
続く大ゴーロ帯が「流石の瀬」。大岩の間に、淵ありの滝が二つ。下のはパス、上のは泳いで取り付き、直登。最後の遊歩道橋をくぐると、谷はおだやかな河原になり、やがて素敵な碧瀞に出会う。淵ではなく瀞、この谷で一番美しいと思う。奥で静かに落ち込む滝の容もよい。そーっと泳がせていただいて、越える。

流石の瀬のF(上)(11:57)

碧瀞(12:25)
淵ありの斜小滝を過ぎてほどなく、狭いゴルジュを抜けたところにゴーロ滝あり。受ける淵は深く、泳いで中央の水線に取り付く。越えて美しいゴルジュ渓を遡ること約150m、左手にトチノキノエゴが滝で出合っている。いつか、この谷の右谷を詰めて、鈴ヶ岳に登ってみたい。少し遡ると、谷はいよいよ平凡な河原になってきたので、遡行を終了。バナナ昼食(お結び1個とバナナ1本の軽食)を済ませて、左岸のR488へ上がる。ガレた急斜面はズルズルで、アイスハンマーを使わないと、ちょっと怖い。通行止めになった車道をポレポレ下る。途中、鈴ヶ岳の清水、鈴ヶ岳の懸崖、遊歩道分岐、通行止ゲート、ビジターセンターなどをめぐりながらの歩きは、ルンルン。

ゴーロ滝(12:44)

トチノキゴエ出合(13:01)

R488(13:27)

鈴ヶ岳の清水(13:33)

鈴ヶ岳の懸崖 R488(流石の瀬降口)より(13:41)

遊歩道分岐(流石の瀬降口)(13:41)

遊歩道分岐(平田淵降口)(13:45)

全面通行止のゲート(14:22)

林道赤谷線分岐(14:23)

匹見レストパークビジターセンター(左)(14:321)

亀の洞淵F(10:15)

青の淵F(10:47)

平田淵F(11:12)

天狗の涼み岩F(11:43)