傘山(かさやま)河平連山(こうひられんざん)
 
単独 2019.03.18 
玖波町大迫(7:18)→傘山東登山口(8:01)→岩廊下(8:33)→岩舞台(8:45)→天狗の踊場(9:02)→傘山山頂(9:14)→極楽岩(9:17)→傘山山頂(9:33)→展望地(9:53)→林道松ヶ原奥谷尻線(10:30)→河平連山登山口(10:36)→作業道終点(10:43)→馬ヶ峠(10:58)→1号峰(11:33)→天狗岩(11:37)→殉職之碑(11:51)→0号峰(12:01)→八畳岩(12:03/12)→0号峰(12:14/31)→2号峰(12:44)→札木峠(12:47)→3号峰(12:56)→5号峰(13:06)→6号峰(13:12)→8号峰(13:21)→樽川の三段瀧(13:41/45)→大里ヶ峠登山口(13:48)→起点(14:40)

軌跡図
                                                            所要時間:7時間12分、歩行距離:15.7㎞

 この地図は、国土地理院の地形図を使用したものである。

アルバム
3月1日http://www.anoyama-konoyama.net/190301.htmlの続き。大竹市玖波町大迫を起点に傘山から北尾根へ下って、河平連山、大里ヶ峠と周回。大迫バス停北の県道42号線非常駐車帯に車を駐める。市道大迫谷尻線に入り、傘山東登山口へ取り付く。

大竹市大迫の県道289号非常駐車帯(7:27)

傘山東登山口(市道大迫谷尻線)(8:01)
今日も好晴、傘山八景(一息岩、花見岩、岩廊下、岩舞台、桃割石、天狗の踊場、鬼舌岩、天狗岩)をめぐりながら、稜線漫歩。桃割石と反射板ピークの中ほどに、御主樫と名付けられた株立ちの老樹が立っている。アカガシの樹皮がうろこ状に剥がれた様は、その名にふさわしい。天狗の踊場からは、これからたどる傘山北尾根と河平連山が一望できる。

356峰、行者山、玖波槍 一息岩より(8:16)

岩舞台(8:45)

中電の傘山反射板(9:00)

傘山北尾根と河平連山 天狗の踊場より(9:03)
傘山西峰に寄り道。今日は、羅漢山から吉和冠・寂地連山まではっきり見える。大竹市防災無線中継局の西側に回れば、高鉢山、黒滝山、白滝山などがつぶさに同定できる。傘山本峰(東峰)に戻って、北尾根の道を下る。

下勝成、吉和冠、寂地連山など 天狗岩より(9:19)

白滝山、高鉢山など 防災無線中継局より(9:23)
南尾根のように踏まれてはいないが、明瞭な道。200mほど下るとパンザーマストに出会うが、架線もアンテナも付いていない。以後300mほどきれいに刈り払われ、右手(東)斜面へ径が分かれている。現在、架線工事中なのかもしれない。分岐から少し下ったところに、河平連山、奥滝山、大野権現を一望できる展望地がある。風化花崗岩の痩せ尾根で、東西北遮るものがない。

河平連山 傘山北尾根展望地より(9:53)

大野権現、奥滝山など 傘山北尾根展望地より(9:55)
シダが茂るところもあるが、難なく林道奥谷尻線に降りる。右(松ヶ原方面)に約180m下ると、左手に河平連山への作業道が分かれている。作業道は、入って380mほどで終わる。途中に、記帳ボックスや簡易トイレが整備されている。よく踏まれた山道を15分、馬ヶ峠に着く。この際、奥谷尻への乗越鞍部を南(左)に上り返して、少し地域研究。茂ってはいるが、はっきりした踏跡あり。林道の峠から387ピーク経由でも、取り付けるような気がする。

林道奥谷尻松ヶ原線の傘山取付(10:30)

河平連山登山口(10:36)

作業道終点(10:43)

馬ヶ峠の奥谷尻乗越鞍部(10:59)
馬ヶ峠から約15分で主稜線に上がる。途中、標高430mあたりに天狗岩展望地がある。天狗の顔に見えなくもない大岩の下方に、岩屋になった岩稜が。こっちの方がすごい。主稜線鞍部を左に上り返して1号峰へ。雑木の山頂で、展望はない。南尾根の径を80m下れば、天狗岩。裏から見ると、岩だなに乗っかった大きな団子岩。天狗岩の少し上に、天狗岩を足下に傘山北尾根を一望できる展望地あり。

天狗岩 天狗岩展望地より(11:23)

1号峰(11:33)

天狗岩(11:38)
傘山北尾根 天狗岩上の展望地より(11:45)
0号峰への途中、北面の浅田砲兵大尉殉職之碑に寄る。稜線から60mばかり北面に下った谷間に、苔むした碑が少し傾いて立っていた。0号峰は、平岩があって小さく開けるが、展望はない。南西頂稜は八畳岩と呼ばれる岩だなで、絶佳の展望地になっている。これより西に流れる主稜線は、峨々とした岩稜。とても下れたものではない。つかの間、南西180度に広がる山なみを眺めやる。意外に風が冷たく、0号峰で昼食を済ませて2号峰に向かう。

浅田砲兵大尉殉職之碑(11:51)

0号峰(12:01)

八畳岩(12:12)
瓦小屋山、三倉岳 八畳岩より(12:07)
2号峰の南西頂稜を「宮島大鳥居展望の地」と名付けてあるが、僕の目ではよく見えない。0号峰が指呼の間に見える。95年前、あのてっぺんのマツの樹に、飛行機の脚柱が引っかかったのだ。2号峰を越えた鞍部は札木峠と呼ばれ、南面の谷に松ヶ原への径が下っている。かつて、ここに札木(榜木)が立っていた?上り返した3号峰も、南西頂稜が展望地。

0号峰 2号峰展望地より(12:42)

2号峰(12:44)

札木峠(12:47)

3号峰(12:56)
3号峰から主峰の5号峰まで約10分。手前の南西頂稜の大岩が4号峰になっている。この大きな平岩は水神釜と呼ばれ、雨ごい神事が行われていた場のようだ。上に立つと四周に、廿日市や大竹の山々を見渡せる。とりわけ、北西眼下の丸子山に心惹かれる。こんど歩いてみよう。5号峰は、丸岩の積み重なった盛り上がりをマツの樹が取り巻いている。てっぺんの岩の上にあがれば四周が見晴らせるが、絶佳と言うほどでもない。

4号峰(13:04)

5号峰(13:06)
東に下って6号峰。三県一望之地と記されているが、北面は樹木が邪魔をして、それほどでもない。南面が開け、5号峰がすぐそこにあるが、愛媛県の方まではとても見えない。続く7号峰は、樹木に囲まれた平坦地。

6号峰(13:12)
7号峰(13:16)
7号峰の北側に展望地があり、渡ノ瀬ダムを見下ろせる。その後背に広がる勝成や吉和冠などは、廿日市市20名山。7号峰北稜の西面に斜面崩壊地あり。たどるのは愉しいけれど、年々細っていると思うと悲しい。北に高度を下げた肩ピークが8号峰。東尾根へ下ると、北に渡ノ瀬貯水池を間に置いた大野権現、奥滝山などが見渡せる。8号峰から約15分で分岐、右に取って樽川の谷へ降りる。「樽川の三段瀧」と呼ばれる、3段の露岩滝が架かっていた。高さはそれなりだが、水がチョロチョロで、呼名ほどのものではない。

渡ノ瀬ダム 7号峰より(13:16)

8号峰(13:21)

大野権現連山 8号峰東頂稜より(13:23)
樽川の三段瀧(13:41)
谷沿いの道を下ると、ほどなく大里ヶ峠登山口に出た。県道42号線を南に下り、起点へ還る。途中、松ヶ原の市境から眺める石山は印象的。まさしく、その姿は石の山。

大里ヶ峠登山口(13:48)
 
石山 大竹手打刃物前の県道42号より(14:06)