鳴滝山(なるたきやま)鉢ヶ峰(はちがみね)大平山(おおひらやま)米田山(よねだやま)象山(ぞうやま)
 
2人 2019.02.24 
JR五日市駅(6:32)⇒JR尾道駅(8:38/57)⇒鳴滝登山口BS(9:10/11)→福地斎場跡(9:45)→鳴滝山城址(10:23/34)→熊野神社(10:46)→鳴滝山(11:18)→八注池堰堤(11:28/32)→展望台(11:41)→縦走路分岐(11:45)→408.5峰(11:51/12:27)→乗越鞍部(12:54)→鉢ヶ峰分岐(13:24)→鉢ヶ峰(13:35/48)→鉢ヶ峰分岐(14:00)→車道分岐(14:08)→大平山(14:31)→福寄分岐(14:49/56)→米田山(15:13)→広友町分岐(15:28)→象山(15:51/56)→清水橋登山口(16:32)→JR三原駅(16:51/17:13)⇒JR広島駅(17:46/18:00)⇒JR五日市駅(18:17)

軌跡図
                                                            所要時間:7時間39分、歩行距離:15.2㎞

 この地図は、国土地理院の地形図を使用したものである。

アルバム
カミさんのリクエストで、鳴滝山からみはらし連山への縦走を試みることに。JR尾道駅前から尾道バス東西本線西行(2番)に乗り、鳴滝登山口(終点)で下車。R2、山陽本線を横切って、里道を北上。R2尾道バイパス吉和7号トンネル北出口を左に取り、100m先の四叉路を右折。

鳴滝山&鳴滝山城址 鳴滝登山口BSより(9:10)

R2尾道バイパス吉和7号トンネル(9:17)
ほどなく、地名は尾道市福地町から三原市木原6丁目に変わる。一帯は2018年7月7日の西日本豪雨の被災地で、8か月を経てなお、土石流の爪あとが随所に残っている。鳴滝山へ上がる里道の暗渠側溝を西福地川と呼ぶそうだが、水はほとんど流れていない。こんな小河川が暴れたのだと思うとやりきれない。一日も早い復旧・復興を祈念しながら、里道を上がらせていただく。奥野山町まで高度を上げると、土石流の跡はいっそう生々しく、鳴滝へ上がる里道も跡かたなし、という有様。涸れたガレ谷を渡渉して左岸の道を上がると、福地斎場跡があった。旧木原町福地の火葬場だったところのようだ。以後豪雨災害の様子はなく、やがて天空の里「鳴滝集落」の市道に合流する。左手向かいに鳴滝山への遊歩道が分れ、右手に鳴滝山城址への小道が上っている。折よく出会った御婦人から、ネーブルのご接待を受ける。

鳴滝山城址 三原市木原6丁目の市道より(9:22)

土石流跡上部(三原市奥野山町)(9:41)

土石流跡上部(三原市奥野山町)(9:43)

福地斎場跡(9:45)

鳴滝山登山道取付(吉和町鳴滝の市道)(10:09)

鳴滝山城址取付(吉和町鳴滝の市道)(10:08)
まずは鳴滝山城址へ。コンクリート舗装の道は、すぐ荒れた山道からササの茂る踏跡へ変わる。郭跡の石垣や石灯籠はササに埋もれ、見通しもない。取付(市道)から14分で龍王祠跡のてっぺんに着いた。南面が開けて、福地の家並みや岩子島が瞰下できる。樹間越しではあるが、鳴滝山展望台も見える。一息入れながら、ネーブルをいただく。その美味しかったこと、きっと忘れない。戻って、鳴滝山遊歩道に取り付く。熊野神社を経て15分で林道滝山線に合流。40m先(西側)で、登山道が右に分かれている。入ると、ほどなく茂りはじめ、鳴滝山東面を横手左回りでてっぺんに達した。西尾根に明瞭な登山道あり。たどると、わけなく八注池(やつぎいけ)堰堤左岸の林道終点に出た。

鳴滝山城址のてっぺん(10:24)

熊野神社(10:46)

林道滝山線(10:58)

鳴滝山登山道取付(林道滝山線)(11:00)

鳴滝山山頂(11:18)

八注池(11:32)
堰堤天端道を右岸に渡って遊歩道をたどると、ほどなく展望台に着いた。南東面180度に展望が開けるが、遠くは霞んでいる。間近に鳴滝山城址、瞰下に尾道水道、向島などを眺めやって、遊歩道を西へ。150mばかり行ったところで、縦走路が南(左)に分かれる。下ってひと登りすると、408.5峰。北面と南西面に展望のある狭い山頂だ。通りすがりの人に聴けば、鉢ヶ峰まで1時間30分とのこと。この際、少し早いけどお弁当を広げる。暖かな日差し、瀬戸内の涼風を受けて、至福のひと時を過ごす。北西に龍王、大峰、南西に鉢ヶ峰、大平山など、北東瞰下に鳴滝山城址、と四周に素敵な眺めが広がっている。

鳴滝山展望台(11:41)

向島、岩子島など 展望台より(11:42)

鳴滝山公園遊歩道から縦走路への分岐(11:45)
408.5峰山頂(12:25)

鳴滝山城址 408.5峰より(11:52)

鉢ヶ峰、大平山など 408.5峰より(12:36)
408.5峰から先も、よく踏まれた道で、急なところにはプラ階段が整備されている。アップダウンを繰り返しながら高度を下げていき、乗越鞍部からは長い登りに転じる。やがてJR尾道本郷線鉄塔8に出会う。右に大平山分岐を見て南尾根の道を登りつめれば、鉢ヶ峰のてっぺん。広く平坦な山頂で、南面が開けて細島、佐木島、筆影山などが見渡せる。西尾根の道は糸崎神社、南東尾根の道は観音寺奥の院経由で木原(二)に降りるらしい。

乗越鞍部(12:54)
鉢ヶ峰分岐(13:24)

鉢ヶ峰山頂(13:40)

細島、佐木島など 鉢ヶ峰山頂より(13:47)
大平山分岐に戻って、縦走路へ入る。鞍部に降りると、石仏二体の祀られた小祠があり、左に道が分かれている。たどれば、大平山の電波塔管理道に出るのだろう。上り返して20分、大平山南西肩の電波塔に出会う。車道をたどっていくと、山頂の電波塔広場に着いた。展望はない。三角点南側の短縮径から管理道路に出て約240m、曲りカーブの突端で右の縦走路に入る。福寄分岐で最早14時50分、まだ先は長い。このまま縦走を続けるか糸崎駅へ下るか逡巡。カミさんの「行こう」の心強い一言に押され、米田山への道を選ぶ。

車道分岐(14:08)

大平山山頂(14:31)

縦走路分岐(14:40)

福寄分岐(14:49)
案ずることはない。ピスターリピスターリではあるが、しっかりした足取りで米田山を越える。米田山も南面が開けた平坦な山頂で、筆影山や竜王山を眼前にできる。広友町(時広ランプ)分岐の鞍部を上り返した310mピークからは、西面が崩えた痩せ尾根が続く。眼下に中之町(なかのちょう)、北西彼方に龍王、大峰の稜線などを眺めて稜線漫歩。15分で象山に達す。開けた山頂の眺望は素晴らしく、南正面に三原湾と筆影山、東方樹木越しにたどってきた稜線が望まれる。

米田山山頂(15:13)
広友町(時広ランプ)分岐(15:28)

龍王山、大峰山など 象山東肩より(15:44)

象山山頂(15:51)

米田山、大平山、鉢ヶ峰など 象山山頂より(15:51)

筆影山など 象山山頂より(15:52)
長かった縦走路も最後の下り。清水橋登山口へひたすら下る。道はよく踏まれているのだが、落ち葉がすべるすべる。恥ずかしながら、東三原支線鉄塔9の手前でコケて、右手の平を負傷する。カミさんは、超急な単管パイプ階段を下り切って、無事に元気に登山口へ降りた。少々時間はかかったけれど、立派なものだ。まだまだやれますよ!あとは三原駅までポレポレ歩くだけ。

清水橋登山口へ下る急な単管パイプ階段(16:30)

清水橋登山口(16:32)