釜峰山(かまみねやま)
 
単独 2018.10.02 
口和町湯木岩根の市道待避所(7:59/8:09)→釜峰神社一の鳥居(8:24)→釜峰神社山門(8:45/50)→大アベマキ(9:04)→光明寺跡(9:05)→山門(9:10)→天狗滝(9:22)→釜峰神社(9:29)→釜峰城本丸跡(9:48)→七条の堀切(9:53/58)→釜峰山(10:21)→伊与谷林道の峠(10:31)→釜ケ峰鉱山入口(11:48)→釜ヶ峰林道起点(12:10)→起点(12:41/13:21)

軌跡図
                                                            所要時間:4時間32分、歩行距離:11.3㎞

 この地図は、国土地理院の地形図を使用したものである。

アルバム
庄原の里山歩き。今回は口和町湯木の釜峰山。岩根地区の市道伊予谷線待避所に車を駐める。湯木川に沿う市道を北に15分ばかり(約1.1㌔)上がると、左に石燈籠と釜峰神社一の鳥居が立ち、その上手で伊予谷林道釜ヶ峰山支線が分かれる。一車線ギリピンの舗装林道へ入って約10分、左手の広い造成地が駐車場になっている。さらに10分、山門手前から左に参道が分かれる。林道は未舗装の遊歩道になって、谷の奥に続いている。マツやアベマキの巨樹が群生する一帯は、釜峰山森林浴公園として整備されている。とりわけ、山門は公園のシンボルとして平成8年(1996)に建てられたもので、大天狗面が安置されているらしい。この際、未舗装の遊歩道を上ってみる。

釜峰山 口和町岩根の市道より(7:47)

市道伊予谷線の待避所(8:09)

釜峰神社一の鳥居(8:24)

釜峰神社山門(8:45)
5分も上がると、谷には木製校倉式谷止工のある緑地広場が整備され、一帯のアベマキ・アカマツ林が希少遺伝資源として保存されている。遊歩道は右岸尾根へ横手に転じて、200m先で折返して上っている。折返しの手前で、幹回り2.8mという大アベマキに出会う。なかなかのものだ。道は折返し点で左に分岐し、先の参道とつながるが、そこには永正2年(1505)に湯木則重が建立した祈願所光明寺があったという。山門までピストンして参道をたどる。山門から約10分(約380m)のところに、巌洞窟への取付がある。

木製校倉式谷止工(7:49)

大アベマキ(9:04)

光明寺跡に建つ東屋(9:06)

天狗滝、巌洞窟取付(9:19)
急斜面の踏跡を降りると、谷は懸崖になって水がシャラシャラ落ちている。天狗滝と呼ばれ、取付の説明板には「この滝で身を清め業に励み、傍らの洞で雨露を凌んだ場」とあったが、灌木やササが茂って、洞がどこにあるのか分からない。探すのも厄介なので、早々に参道に戻る。すぐ上に釜峰神社(天狗社)があり、ちょうど天狗滝の落口に社殿が建っている、という有様。天狗名水の流れる谷の右岸尾根へ、丸太階段の道が横手に上っていく。

天狗滝(9:22)

釜峰神社(天狗社)(9:29)
ヒノキやマツ・雑木の疎林の尾根をジッグザッグに上ること約20分、展望東屋の建つ本丸跡に着く。南面が開け永田方面や向泉(むこういずみ)方面を眺めることができるが、絶佳というほどではない。北東に平坦な東屋の背後も、樹木に覆われている

釜峰城跡への遊歩道(9:38)

釜峰城本丸跡に建つ展望東屋(9:51)

釜峰城本丸跡からの展望(永田方面)(9:50)

釜峰城本丸跡(9:50)
本丸ピークの北東尾根には、ほかの山城では見られない「七条の堀切」がある。両側が急斜面の痩せ尾根に切られた連続堀を渡り、往時をしのぶ。あとは、心地のよい尾根道が20分ばかり続き、釜峰山の山頂に着いた。東面に展望があり、勝光山、三つ子山、井西山(いざいやま)、福田頭などを同定する。

七条の堀切(一条目)(9:54)

釜峰山山頂(10:20)

勝光山、三つ子山など 釜峰山山頂より(10:21)

福田頭、井西山など 釜峰山山頂より(10:21)
一息入れて、北尾根へ下る。茂ってはいるが、大ヤブではなく獣道じみた踏跡もあって、難はない。肩でその踏跡に惑わされ、北西支尾根にちょっと迷走。主尾根に戻って、破線径のある分岐ピークへ上り返す。破線径を左(西)に取り、湯木川本流の源頭に降りてみる。スギ林の谷にヤブはないが、明瞭な道もない。難なく下れそうだけど、東に向かう破線径の様子も気になる。で、東尾根を下ることに決して、分岐ピークへ引返す。東尾根に明瞭な山道はないが、ヒノキ林の中に踏跡もあり、苦もなく伊予谷林道の峠に降りた。

破線径のある分岐ピーク(10:48)

伊予谷林道の峠(11:31)
北に下れば、桁谷の大規模林道比和新庄線に合流する。南に下って約16分(約1.2㌔)、左に釜ヶ峰鉱山への作業道が分かれている。使われている様子はなく、草生して荒れている。さらに10分ほど下ったところで、道は広くきれいになり、右手斜面に木製校倉式谷止工を見る。作業道の開削に伴って、整備されたようだ。

釜峰鉱山入口(11:48)

木製校倉式谷止工(11:57)
第二釜ヶ峰山支線が左から出合ってほどなく、舗装道路の市道伊予谷線がはじまる。のどかな里道をポレポレ下ると、18分で明治35年(1902)建立の石灯籠に再会した。起点まであと15分。

市道伊予谷線と伊予谷林道の境(12:09)

伊与谷集落上 石出橋の下より(12:17)