大鬼山(おおぎやま)
 
単独 2018.09.23 
高野町南地域集会所(7:44/54)→大鬼山オートキャンプ場管理棟(8:09)→大鬼山林道起点(8:15)→大鬼山林道終点(9:13/21)→高野デジタルテレビ放送所(9:35)→大鬼山(9:26)→940峰(11:30)→宮川(大鬼谷川)(12:07)→舗装道路終点(12:25)→雄滝(12:29)→雌滝(12:39)→大鬼谷林道分岐(12:23)→起点(13:10)→大宮八幡宮(13:19)→起点(13:23/14:00)

軌跡図
                                                            所要時間:5時間30分、歩行距離:12.2㎞

 この地図は、国土地理院の地形図を利用したものである。

アルバム
先々週、吾妻山へ花見ハイクに行ったおりhttp://www.anoyama-konoyama.net/180911.html、南面彼方に連なる山なみが気になった。この際、地形図に山名のある主だった山域だけでも、訪れてみたい。で、はじめは高野の大鬼山。大宮八幡宮一の鳥居横の、南地域集会所に車を駐める。朝霧が立ちこめる長い参道は、とても幻想的だ。遥拝して宮川(大鬼谷川)左岸の市道をたどること約950m、大鬼谷オートキャンプ場の管理棟に着く。宮川の両岸に開かれたキャンプ場では、早起きの子らが駆けまわり、親はタープの下で眠そうな顔をして朝食の準備をはじめている。

大宮八幡宮一の鳥居(7:55)

大鬼谷オートキャンプ場管理棟(8:09)
管理棟の前からさらに230m、左に大鬼谷林道が分かれる。直進する市道は、二万五千分の一図によると1.2㌔先で終わり、林道になって南古頃林道本線に合流している。宮川はここで二俣となり、左谷に大鬼谷林道が沿っている。秋の草花に親しみながらの舗装林道歩き。途中、二度の滝観賞まで付いて、起点から約1時間(約2.8㌔)で林道終点に着いた。そこは、日本放送協会と高野町消防防災無線の中継局を真ん中に据えた、ロータリー展望台。北面210度に素敵なパノラマが広がっていた。東方の比婆山からはじまって、吾妻山、猿政山、大毛無山、大貫峠(おおぬきだわ)、鉄屋山(てつやさん)、毛無山、大万木山、草ノ城山、そして西方の火室山、船山など。南に管理道を上がって、県水防テレメーター局、NTTドコモ、KDDIなどの電波塔が立ち並ぶ大鬼山北尾根に取り付く。

大鬼谷林道分岐(8:13)

大鬼谷川左谷で出会った滝(8:50)

大鬼谷林道終点(9:13)

大万木山、草ノ城山など 林道終点より(9:16)

毛無山、鉄屋山など 林道終点より(9:17)

大毛無山、猿政山など 林道終点より(9:18)

黒石山、吾妻山など 林道終点より(9:18)

大鬼山北尾根への取付(9:21)
管理道は、一番手前の水防テレ局まで。金網フェンスの際をたどって最後のKDDI基地局を抜けると、山道があった。約180m続いて、高野デジタルテレビ放送所に至る。「無断侵入してごめんなさい」と言って、入口ドアまで階段を上がらせてもらう。東方に、福田頭や勝光山などが垣間見える。明瞭な山道はここまで。ササの茂る踏跡になるが、乳下で薄く、難はない。大鬼山北稜の肩ピークや北頂稜で「堀切」のような横手径に出会う。うーむ、麓の史跡説明板に砦や山城があったという記述はなかったのだが…。林道終点より1時間ばかりを要して、大鬼山の山頂に達す。雑木の山頂に見晴しはないので、早々に南尾根へ下る。ササは茂るが、微かに踏跡あり。1時間少々で940峰まで南下。ここで主稜線を捨てて、西支尾根へ。

高野デジタルテレビ放送所(地デジ局)(9:34)

地デジ局の北尾根への取付(9:42)

大鬼山山頂(10:26)

940峰山頂(11:31)
高度820mあたりまで下るとササは無くなり、雑木の疎林尾根はとても快適。高度780mあたりで左手の支尾根へ短縮して宮川へ降りる。飛び石渡渉で左岸の南古頃林道宮川ルートに乗り、川下へたどる。道は草生したりぬかるんだところもあり、けっこうワイルド。とりわけ、コンクリート舗装された沢渡りが5ヶ所もあるのが愉しい。そんな林道歩きも約20分で終わり、舗装された市道大鬼谷線の終点に飛び出した。60mばかり下ると、左手に雄滝への遊歩道が分かれる。

940峰北西尾根標高785mあたり(11:54)

宮川(大鬼谷川)(12:04)

南古頃林道宮川ルートの沢渡り(12:07)

市道終点(南古頃林道宮川ルート起点)(12:25)
釜尻に降りて見上げる20m滝は、水量多くなかなかの迫力。竜神が宿る祈雨祈念の滝だからとんでもないことだけれど、左の滝崖なら僕でも登れそう。

大鬼谷川左俣支谷にかかる滝(8:35)

雄滝(12:30)
市道に戻って、2、3分下ったところに雌滝。こちらは約15mの斜め分岐滝。右の水流際を登るのは難しくなさそう。市道に戻って約750m、見覚えのある大鬼谷林道の分岐が見えてくる。キャンプ場は賑わい、管理棟の前には受付を待つ車が列をなしている。連休とはいえ、大した盛況である。

雌滝(12:39)

大鬼谷キャンプ場南端・大鬼谷林道分岐(12:53)
道端の草花に親しみながらポレポレ起点に還り、大宮八幡宮にお参りする。まっすぐな長い参道の奥に、寛政七年(1795)再建の本殿が鎮座している。平成18年の台風19号の突風で参道の杉並木の3分の1が倒伏などの被害を受けた。このため、参道北面の見通しはよく、蔀山と毛無山を一望できる。

大鬼山北稜ピーク 南地区集会所前より(13:13)

大宮八幡神社参道(13:14)

大宮八幡神社本殿(13:19)

大鬼山(右端) 南古頃林道より(
9/28 14:35) 
出会った草花 

キクイモモドキ(キク科)

オトコエシ(オミナエシ科)

アケボノソウ(リンドウ科)

アキチョウジ(シソ科)

ヨシノアザミ(キク科)

シラネセンキュウ(セリ科)

ヨメナ(キク科)

ツリフネソウ(ツリフネソウ科)

ツルボ(ユリ科)