ウオキリ谷・シラグチ谷
 
単独 2018.08.06 
小川林道2号橋東詰(6:43/51)→出合橋(6:55)→鉄橋(7:07)→中津谷川入渓(7:11)→ウオキリ谷F1(7:17)→F2(7:21)→F3(7:24)→網目亀裂の大岩(7:32)→F4(8:01)→F5(8:13/20)→ボックスカルバート(8:29)→パイプカルバート(8:45)→二俣(9:09)→馬立(9:57/10:01)→馬立西面の谷F2(10:13)→F1(10:24)→シラグチ谷F3(11:11)→F2(11:17)→F1(11:28/36)→シナノキ谷出合(11:42)→小川F(11:45/54)→出渓点(12:02/16)→起点(12:40)
軌跡図
 所要時間:5時間49分、歩行距離:約9㎞

 この地図は、国土地理院の地形図を利用したものである。
アルバム
前回http://www.anoyama-konoyama.net/180803.html積み残したシラグチ谷の補完と、林道の名前になっているウオキリ谷の地域研究。小川林道2号橋東詰の待避所に車を駐める。出合橋を渡り、R488を右に取る。800mばかり下ったところで、右下の中津谷(なかつや)川にウオキリ谷が出合っている。川床までのササの斜面は、よくすべるので慎重に下る。少し上流の鉄橋を渡れば、右岸から川床へ降りるのは容易いが、鍵のかかった堅固な扉があるので、それは無理。中津谷川の流れはとてもおだやか。右岸にウオキリ谷の小さな水流が見える。

小川林道2号橋東詰の待避所(6:52)

中津谷川に架かる鉄橋(7:07)

中津谷川入渓点(7:10)

ウオキリ谷出合(7:11)
ウオキリ谷に入るとすぐ、スラブ状の小滝F1、F2に出会う。渓畔林は明るく輝き、露岩床を伝う水のやさしいこと。カウントを憚られるような斜滝F3が続いたあとは、おだやかな谷になる。小滝や網目亀裂の入った大岩に出会うが、大滝が現れるような渓相ではない。数少ない小滝の直登を愉しみながらの、楽ちん遡行である。

ウオキリ谷F1(7:18)

F2(7:21)

F3(7:24)

網目亀裂の入った大岩(玄武岩?)(7:32)
やがて小さなC/S滝F4に出会う。直登は難しくない。越えると、魚切林道が谷を横切っているのが見えてくる。谷は、鋼製のアーチカルバートでつながっている。トンネルをくぐり、雨水側溝から林道に上って、ひと休み。上手に、この谷で唯一の滝らしい滝、多段のF5が落ちている。

F4(8:01)

鋼製アーチカルバート(上は魚切林道)(8:07)

魚切林道(8:12)

F5下段(8:13)
下段、中段ともに斜めで、立ったままで登れる。上段は、釜を持つ姿のよいスラブ状滝だが、流木が引っかかって台無し。でも、その流木に依って滝面を登ったのだけど…。

F5中段(8:16)

F5上段(8:17)
F5の上にも多段の小滝がちょこっとあるが、ほどなくおだやかな開けた谷になる。少し遡るとボックスカルバート、さらに15ほどでパイプカルバートの作業道が横切る。両岸は、スギと闊葉樹が混交する明るい緩斜面。もう、沢登りというより、谷歩きである。

ボックスカルバート(8:29)

パイプカルバート(8:45)
やがて二俣になり、左俣はユウレイ谷と呼ばれ、キンカネリへ突き上げている。右俣に入る。平凡な河原がしばらく続いたあと、しまいはヤブ谷になって馬立に上がる。二俣から約1㌔、45分を要す。

二俣(9:09)

馬立(9:57)
馬立からは、西面の谷へ下る。はじめ踏跡があるが、すぐに分からなくなる。水がチョロチョロの短い谷で、中ほどとシラグチ谷の出合に滝が架かっている。F2は露岩、F1はゴーロ&露岩で、いずれも流木などで荒れている。流木などがなく水流があれば、それなりの滝、と思う。

馬立の西の谷F2(10:13)

馬立の西の谷F1上段(10:23)
左岸に小川林道のコンクリート擁壁を見て、シラグチ谷を下る。45分ほどで2条のF3に出会うが、この間に7つの小滝あり。F3は、左がスラブ、右がゴーロ2段。どっちも直登できる。

馬立の西の谷出合(シラクチ谷)(10:25)

シラグチ谷F3(11:12)
F3の100m下流に3段のナメ滝F2があり、さらに200m下ったところから、5段滝F1がはじまる。2段目のほかは釜を持つという、ずいぶん長い連瀑だ。楽しく直登できる。

シラグチ谷F2(11:17)

シラグチ谷F1(5段目)(11:30)

シラグチ谷F1(4段目)(11:31)

シラグチ谷F1(3段目)(11:32)

シラグチ谷F(2段目)1(11:34)

シラグチ谷F1(1段目)(11:35)
F1の60mばかり下流でシナノキ谷が出合って、シラグチ谷は小川(おがわ)になる。その約85m下流に斜滝が架かっている。スラブ状の露岩床を水流がジックザッグに下っており、下段を受ける大きな淵は、エメラルドグリーンに輝いてとても美しい。大きな流木が引っかかっているのが残念だが、滝面を愉しく登れる。

シナノキ谷出合(11:42)

小川F上段(11:47)

小川F中段(11:48) 

小川F下段(11:53)
このあと平凡な河原になる。200mばかり下ったところに、林道へ上がる踏跡があったので、バナナ昼食を済ませて出渓。炎天下、ポレポレ起点に還る。

出渓点(12:01)

林道魚切線起点(12:40)