苅尾山(かりおさん)掛津山(かけづやま)
 
単独 2018.02.18 
芸北高原の自然館(7:34/49)→千町原→ウマゴヤ谷渡渉(8:19)→菅原林道(8:46)→苅尾山西峰(9:10/21)→苅尾山(9:28)→1123.4峰(9:58)→猿木峠(10:14)→大嶽林道(984m標高点)(10:20)→中電中継局(10:48)→掛津山(10:56)→地デジ中継局(11:04/14)→土草峠(11:37)→二川キャンプ場管理棟(11:54)→町道民部線の峠(霧ヶ谷湿原入口)(12:12)→起点(12:21)

軌跡図
所要時間:4時間32分、歩行距離:11.3㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
久しぶりに、苅尾山と掛津山をスノーハイク。芸北高原の自然館前に車を駐める。既に5台の車あり。雪上はスキーやスノーシューの踏跡で賑わっているが、千町原に出ても、人の姿は見あたらない。天気は好晴、気温-5℃。雪はよく締まり、クラストにスノーシューのクランポンがよく効いて、もー、この上ない楽ちん。苅尾山北西麓を南進、ウマゴヤ谷を渡渉して、左岸の尾根を上がる。やがて菅原林道に出合う。200m先で雪霊水へ向かう林道を捨て、苅尾山から北西に流れる支尾根へ取り付く。標高1190mあたりが疎林になって開け、空山、弥畝山の北東稜線に浜田ウインドファームの風車群を見る。

茅葺古民家「山麓庵」(高原の自然館西隣)(7:47)

千町原(7:53)

ウマゴヤ谷(8:19)

空山、弥畝山北東尾根 苅尾山西峰北西面より(9:06)
すぐ上の西峰は広い雪の原に変身し、東西両サイドの南面にある大岩が素敵な展望台になっていた。右手には高岳から恐羅漢へ県境稜線が続き、冠山塊を彼方に置いて、左手に十方山北東尾根が広がっている。そして目の前に、深入山の北面。雪の苅尾山一押しのポイントである。どこでもロードの雪稜を東に約5分、苅尾山本峰へ達してみれば、踏跡だらけ。雪を纏った大岩が、「風の谷のナウシカ」に出てくる、傷ついたオームのように見える。

十方山、恐羅漢山など 苅尾山西峰より(9:11)

深入山 苅尾山西峰(9:13)

苅尾山西峰山頂(9:15)

苅尾山山頂(9:29)
ブナ森のバカ尾根を、愉しく下る。樹間に鷹ノ巣山から阿佐山にかけての県境稜線が見え隠れする。今日のような好天に恵まれれば難しくはないが、スムースに1123.4峰との鞍部に降りるには、北東から北に徐々に転じていくことが肝心である。北に上り返した1123.4峰の頂稜からは、尾根筋も明瞭で、ひたすら北東に進路をとればよい。すっかり雪の原になった猿木峠(さるきだお)の250mばかり先で、大嶽林道に出合う。ここが苅尾山と掛津山稜線の最低鞍部、984m標高点である。すぐ先で右手のバカ尾根にと取り付いて、北東に登っていくと、25分足らずで掛津山頂稜の南端に達した。そこに建つ中電の無線中継局は、芸北山地のランドマークになっている。途中、大嶽林道を横切るころにはすっかり開け、苅尾山や大箒山大平山稜線などを顧みて憩う。

1123.4峰山頂(9:58)

猿木峠(10:14)

大箒山、大平山など 掛津山南尾根より(10:36)

苅尾山 苅尾山南尾根(大嶽林道)より(10:42)
ナラガシワが群生する広い雪の頂稜を、北にたどる。てっぺん標識は、芸北国際スキー場おおひらエクスプレスリフト上駅の西にあるが、平坦な雪の原にその位置を特定するのは難しい。地デジ中継局が建つ北尾根の肩より、北西にブナ尾根を下る。標高1070mあたりは北面が開け、柏原山から土橋大平山にかけての県境稜線を眺めることができる。あのヤブ尾根も、今なら簡単にたどれそう。地デジ局から20分あまりで、土草峠に降りる。

掛津山山頂(10:56)

芸北八幡デジタルテレビ放送所(11:03)

柏原山(大潰山)など 掛津山北尾根より(11:18)

土草峠(11:37)
車道歩きは、気温が上がって少し潜るが、まだまだ楽なもの。二川(ふたごう)キャンプ場や霧ヶ谷湿原の雪景色に心弾ませて、快調にスノーシューイング。起点に帰りついてみると、山麓庵の背戸で、どこかの会が雪上訓練、雪崩捜索訓練などやっておられた。どうやら5台の車の乗員は、この人たちのようだ。少し遅い昼食を済ませて、帰途につく。

二川キャンプ場管理棟(11:54)

町道民部線と霧ヶ谷湿原(11:58)

町道民部線の峠(霧ヶ谷湿原入口(12:12)

芸北高原の自然館&かりお茶屋(12:20)