吉松山(よしまつやま)白岳山(しらたけやま)螺山(つぶやま)
 
単独 2017.04.13 
JR広駅(6:33/36)→広三芦(二)の取付(7:31)→吉松山北の肩の分岐(8:28)→吉松山(8:39/9:02)→展望岩(9:29/35)→仁方線送電塔26(9:48)→峠(9:56)→送電塔28(10:03)→里道(10:11)→白岳山取付(10:16)→分岐(10:29)→展望ガレ斜面(10:42/46)→白岳山(11:08/20)→市道小坪1丁目39号線(12:00)→薬師堂(12:09)→砲台跡(12:23/26)→呉広デジタルテレビ放送所(12:33)→螺山取付(12:38)→螺山(12:44)→昼食(13:05/28)→広名田(二)の下山地点(14:05)→起点(14:28)

軌跡図
                                                  所要時間:7時間52分、歩行距離:14.3㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
呉市広の吉松山、白岳山、螺山を歩いた。天気は好晴、6時36分にJR広駅を出発。R185を横切って駅前の通りを北進、R375に出る。右に取ってすぐの筋違橋北詰で三坂地(みさかじ)川に沿う市道に入る。三芦(二)で右手路地から吉松山北尾根末端に取り付く。一帯には民家が立て込み、おまけに三坂地川は深いクリーク状。あっちこっちうろついてやっと見つけた唯一の取付点、と思う。イノシシの防護柵を、そーっとすばやく越えさせてもらう。孟宗竹に乗っ取られたスギ林の斜面は、イノシシによって隈なく耕されていた。稜線には踏跡があり、メダケや雑木のヤブの中で細々と頑張っている。標高125mあたりからコシダやウラジロシダが繁茂してくる。大ヤブコギを覚悟するが、大過なく終わり、踏跡は明瞭に。やがて吉松山北の肩に至り、市道塩焼(しやき)線の峠からの登山道に合流した。ほどなく、中電反射板を右にする。反射板の20m先は頂稜で、最初の砲台跡に出会う。広い平坦な山頂の中央に三角点が立ち、その周りに四つの砲台跡がある。北西尾根に船津神社への登山道が下っている。山頂はきれいに整備されているが、展望はない。

螺山 広駅ロータリーより(6:38)

広三芦(二)の吉松山北尾根末端(7:32)

吉松山北の肩の分岐(8:28)

中電の反射板(8:33)

吉松山頂稜の砲台跡(8:39)

吉松山山頂(9:00)
南尾根の登山道を下って白岳山へ。取り付いてすぐ、安芸灘大橋を垣間見る。道は、尾根の東面に続く仁方線送電塔の管理道にもなっているようで、時おり左(東)に道が分かれる。265峰の南面に素敵な展望岩あり。これから向かう白岳山、螺山の稜線をとくと眺める。休山を背にした広湾岸の街並みもよい。

白岳山 265峰展望岩より(9:34)

螺山 265峰展望岩より(9:34)
途中、仁方線送電塔26、27に出会って仁方峠に降りる。乗越径の下がちょうど仁方隧道の真ん中あたりで、呉軍港境域標と記された石柱と字の消えたコンクリート製の立札が立っている。向かいの径へ上り返すと、里道になって右に左に分岐するが、稜線通しに南進。送電塔28の先で白岳山や膳棚山南陵を眺めてほどなく、舗装里道に出る。

仁方隧道上の峠(仁方峠)(9:55)

仁方線送電塔28南の里道(10:05)

白岳山 仁方線送電塔28南の里道より(10:05)

広と仁方を乗り越す里道(10:11)
右に取り、掘割の峠の手前で左の山道に入ってすぐ、白岳山北尾根の径に取り付く。10分ばかりで分岐のある肩になり、さらに300mも上ると急なガレ場になって開ける。じつに歩きにくく、虎ローブがなかったらどんなに難儀なことか。でも、振り返れば、たどってきた稜線の後背に野呂、灰ヶ峰の大きな山体が連なっている。

白岳山への取付(10:16)

吉松山、膳棚山など 白岳山北面のガレ斜面より(10:42)

灰ヶ峰 白岳山北面のガレ斜面より(10:44)

野呂山、大懸山など 白岳山北面のガレ斜面より(10:46)
素敵な眺めに元気をもらいながら、ようやく白岳山山頂に達した。掘割の峠から50分の道のり。うーむ。平坦な山頂は樹木に囲まれている。南側に赤テープの付いた踏跡がある。南西の尾根通しに続いて、10分ばかり先で西と南の尾根に分かれている。西尾根の径を250mばかり下ったところに北面への分岐が2か所ある。白岳(六)へ出る作業道と繋がっているのだろうか。西尾根の径を下っていくと、難なく市道小坪1丁目39号線の峠に出た。

白岳山山頂(11:09)

白岳山南西尾根の分岐(11:33)

白岳山南西尾根の分岐(11:41)

市道小坪1丁目39号線への下山地点(11:59)
右の道(たぶん旧道)から螺山林道に入り、250mばかりで薬師堂に出会う。裏に回ると、螺山稜線への取付があった。マダケの侵入が著しいタブノキやアベマキなどの二次林の中を上っていく。ほどなく238峰の頂稜となり、南側に二つの砲台跡がある。吉松山と違って、広い頂稜は樹林に覆われている。一段高い北側ピークには、呉広デジタルテレビ放送所が建って開け、林道螺山線の終点になっている。東側に送電線の切り分けがあり、野呂山や吉松山を観望できる。

林道螺山線起点(12:05)

薬師堂(12:09)

螺山砲台跡(12:26)

呉広デジタルテレビ放送所(12:33) 
林道をたどり、大きくUターンしたところで螺山への稜線径に取り付く。左手にヒノキ林になった平坦な開削地や石積を見る。旧軍の遺構だろうか。ほどなく螺山の山頂に至る。樹林に囲まれた小さな平坦地に、三角点があるだけの地味な山頂である。稜線通しに400mばかり下ったところで、径は右の支尾根へと続いていた。この際稜線通しにこだわり、左(西)にトラバースして主稜線に復帰。けっこう急だが、下生えは薄く獣道もあって難はない。主稜線にも荒れた踏跡があり、倒木に腰掛けて遅い昼食。ふたたび下りはじめると、すぐ道に出合う。稜線の東面に沿って広名田(ひろなだ)に下っているようだ。なおも稜線にこだわり続けて、荒れた踏跡を下っていく。が、稜線の乗越径を横切った先で金網フェンスに追い返される。稜線の末端は、呉市水道局の配水池であった。あきらめて乗越径に戻り、北面に下って広名田(二)の市道に降りた。左に取って顧みれば、螺山がピラミダルな姿で見送ってくれる。ほどなく岩樋水門の跡となり、県道279へ合流。ポレポレと起点へ向かう。

螺山林道から螺山への取付(12:38)

螺山山頂(12:44)

螺山北西尾根標高100mあたり(13:28)

螺山北西尾根末端の乗越里道(13:50)

螺山下山地点(14:05)

螺山 広名田(二)より(14:10)