大懸山(おおかけやま)膳棚山(ぜんだなやま)
 
単独 2017.04.03 
JR仁方駅(7:09/15)→大歳神社(7:30)→大懸山取付(7:36)→第一展望岩(7:54)→大懸山(8:21)→突切峰(9:09)→中筋分岐(9:13)→680峰(9:39)→昭和池記念碑(9:44)→第二野呂山林道ゲート(9:54)→ドコモ安芸野呂の森分岐(10:02)→膳棚山(10:40/59)→第二野呂山林道ゲート(11:33)→ドコモ安芸野呂の森(11:43/12:13)→685.4峰(12:43)→展望岩(13:03)→廃屋(14:51)→仁方隧道東出口(15:41)→JR広駅(16:03)

軌跡図
                                                  所要時間:8時間48分、歩行距離:17.2㎞
 
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

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大懸山経由で膳棚山に登り、帰りは西尾根から吉松山への周回を考えてみた。JR仁方駅を7時15分に出発。駅前通りの突当りを左に取ってすぐ、右手の路地に入る。道なりに東進していくと、やがて大歳神社に出会う。背戸の道を東に250mばかり行ったところから、送電塔巡視路が取り付いている。ここが大懸山への登山口のようだ。よく踏まれた尾根径を15分も登ると、素敵な展望岩に出合う。南面180度に広がる景色を独り占めにして、一息入れる。上にも二か所展望岩が続く。最初のが一番よく、二番目は東方の柏島、三番目は西方の白岳山(しらたけやま)に特化されている。

白岳山(7:16)

大歳神社(7:30)

大懸山への取付(7:37)

白岳山 第一展望岩より(7:54)

広市街と休山 第一展望岩より(7:56)

安芸灘大橋 第一展望岩より(7:56)
次第に尾根の傾斜は緩やかとなり、物見山分岐を左に見るとすぐ、大懸山の山頂に達した。雑木に囲まれた平坦地の北側に三角点があり、その横に踏跡が続いている。明瞭な径が400峰を越え、やがて突切峰(つっきりみね)に至る。径のへりに三角点が立つ、見晴しのない通過の山頂である。呼名の由来は、頂稜の形が工具の「突切りバイト」に似ているからだろうか。なんとも不思議な山名である。

大懸山山頂(8:21)

突切峰(9:09)
北西の肩から南に、中筋への支尾根径が分岐している。径は分岐から500mばかりのところで、680峰東面を横手に続くが、この際尾根通しに行ってみる。踏跡があり、簡単に680峰を越えて昭和池の手前で横手道に合流した。昭和池記念碑の立つ林道を北に230mばかり行くと、三叉路となる。西の道にはゲートがあり、第二野呂山林道につき無断通行を禁ず旨の看板が掛けられていた。そこを何とか、許していただいたことにしてゲートの横をスルー。膳棚山への尾根通しの取付がヤブなので、少し行って地形図の破線道をたどることにする。が、西尾根にはよい道が続いているものの、膳棚山南尾根に向かう道にはイバラと灌木が蔓延っていた。今さら止めるわけにもいかず、突っ込んで尾根に上がると、歩き易い踏跡になる。こんなことなら尾根通しに取り付けばよかった。

中筋分岐(9:14)

680峰山頂(9:39)

昭和池記念碑(9:45)

昭和池(9:46)

第二野呂山林道入口のゲート(9:55)

膳棚山への破線径取付(第二野呂山林道)(10:02)
やがて電波塔管理道に出て、横切ってひと上りすると、見覚えのあるNTT野呂無線中継所に出た。膳棚山のてっぺんは、広く忍び返しの金網フェンスで取り囲まれている。何とか中に立ち入ろうと、周りを右往左往するがかなわず、上ってきたルートを戻る。踏跡なりに下っていくと、難なく先の第二野呂山林道のゲートの横に出た。林道への合流点(取付)には、ピンクテープが二重三重にぶら下がっている。なんのこっちゃ、である。

NTT野呂無線中継所入口(10:54)

第二野呂山林道ゲート横の膳棚山取付(11:33)
破線径の取付に戻り、左の径へ入る。きれいに刈り払われた広い道は、ひと上りで山頂広場となる。「ドコモ 安芸野呂の森」と記された看板が立ち、刈り払われた茅戸の原にベンチが四つ五つ。広場は雑木に囲まれて展望はない。環境学習の青空教室でも開かれるのかな。見晴しはないが、広々してとても心地よい。ちょっと早めの昼食にする。西側に径があり、すぐ南支尾根と西尾根南面に分かれる。南支尾根の径がノーマルルートらしく、ピンクテープが付けられている。西尾根南面の径は、ほどなく灌木の茂る踏跡になる。やがて尾根筋の破線径に合流するが、よく茂って楽にない。北面のヒノキ林の中を行くが、除間伐されたばかりでこれもけっこう煩わしい。灌木の茂る尾根筋に685.4峰三角点を確認してほどなく、北尾根の径を右に見て西尾根へ下る。

野呂の森への取付(第二野呂山林道)(11:39)

ドコモ安芸野呂の森広場(11:43)

野呂の森西尾根の切り分け径(12:17)

野呂の森西尾根の踏跡(12:27)

685.4峰(12:43)

685.4峰西尾根への分岐点(12:49)
明瞭な踏跡があり、すぐ巨岩に出合う。岩塔のてっぺんに立ち、黒瀬川越しの灰ヶ峰山塊を一望する。西尾根の踏跡は、そのまま石内方面に下っている。この際吉松山を目指して、展望岩の下から南支尾根に移る。

685.4峰西尾根の踏跡(12:50)

灰ヶ峰 685.4峰西尾根の展望岩より(13:03) 
こちらにも踏跡があり、これは楽勝、と思ったのは束の間のこと。標高420mあたりまで下ると、踏跡はコシダやサルトリイバラに占領されて、所在不明になることもしばしば。尾根通しに下ればよいので不安はないが、難儀なことだ。そんな中で、吉松山や白岳山を一望できる展望所に出合えたことは嬉しい。直線距離にして450mばかりの下りに45分を要して、ようやく歩き易い踏跡になる。ほどなく廃屋のある開墾畑地の道に合流した。宮上町(みやがみちょう)の変則四叉路に出たのは15時30分。もはや吉松山へ向かう時間も元気もない。たどってきた野呂の稜線を顧みながら、仁方隧道東出口に向かう。仁方隧道の交通量は少なく、難なく西出口へ抜けた。夏日のような日差しの中、白岳山の北壁や吉松山の稜線を眺めながら、広駅を目指す。

685.4峰南支尾根のシダとイバラの大ヤブ(13:59)

吉松山、白岳山、螺山 南支尾根の展望所より(14:04)

南支尾根末端域で出合った廃屋(14:51)

野呂の森、685.4峰など 宮上町の市道より(15:38)

仁方隧道東出口(15:41)

JR呉線広駅(16:02)