タテイワ谷日の平山(ひのひらやま)
 
単独 2016.08.19 
筒賀坂原地区西端のR186待避所(7:37)→タテイワ谷入渓(7:44)→ゴルジュ淵(7:47)→F1(8:01)→F2(8:36)→F3(8:40)→F4(8:42)→F5(8:45)→F6(8:50)→F7(8:59)→F8(9:02)→F9(9:06)→F10(10:10)→三段滝F11(9:19)→F11上段落口(9:40)→左谷出合の滝(9:42)→F12(9:44)→F12落口(9:50)→F13(9:57)→F13落口(10:03)→二条滝F14(10:03)→F15(10:10)→F16(10:41)→立岩山登山道(11:10/16)→日の平山分岐(11:24)→日の平山(11:32)→上水施設(12:32)→F1直下(12:38)→起点(12:55/13:26)
アルバム

筒賀坂原地区の西端(R186)(7:37)

ゴルジュ淵(12:47)

F1(8:02)

F2(8:37)

F3(8:40)

F4(8:42)
筒賀坂原(つつがさかばら)のタテイワ谷を遡った。かねてより気になっていた谷で、C.C.INA★PINAさんの記録(http://blogs.yahoo.co.jp/hirschwies/65220738.html)を参考にさせていただく。〈いつも、うらやましく、でもとっても楽しく拝見しています。この場を借りて、感謝、感謝です。〉坂原地区西端のR186待避所(墓所の前)に車を駐める。タテイワ谷左岸の登山道に入って、二つ目の砂防堰堤の天端から入渓。流倒木が引っかかった大ゴーロを越えて左に曲がると、ゴルジュ淵が姿を現す。鹿野さんたちに倣い、突っ張ってみたが、とても無理。右岸をへつって、奥の小滝の落口に降りた。狭いゴルジュは先でどん詰まり、その手前の左岸にF1が架かっている。水が少ないので、滝面の右側に取り付き、左にクロスして登る。愉しい。ほどなく、上水施設の取水堰があり、これより上流での水質汚濁は厳に慎まないといけない。大岩が引っかかる、狭い谷が続く。水が多かったら、登りがいのある小滝に変身することだろう。取水堰から25分ばかりで右谷分岐となり、この谷の連瀑帯がはじまる。右谷の奥に滝は見えない。まずは、大岩が傘岩になって落口に乗っかるF2。低いので怖くはない。全身を使って這い上がる。続くF3、F4は、いずれもホールド、スタンスのよい露岩の小滝で簡単。F5はトユ状の多段斜滝、これも簡単。滝に数えるか迷うほどだか、水が多いときは立派な滝に変身するだろう、ということでF5にした。

F6(8:50)

F7(8:59)

F8(9:02) 

F9(9:06)
さらに5分、10mの二段滝F6に出合う。水流が直登できる。小滝を越えてほどなく、三連滝のF7がF8とF9を後背にして姿を見せる。F7の直登は容易。フェース滝F8は左側を登った。簡単そうに見えたが、上部でホールド、スタンスともに乏しくなる。支点が取れないので、必死で抜けた。僕の場合、いかなる滝も侮ってはならない。斜めの分岐滝F9は、真ん中の水流を登った。水が少ないので容易。

F11下段(9:19)

F11上段(9:38)

左谷出合の滝 奥はF12(9:42)

F12(9:44)
少し遡って、V字スラブを伝うF10に出合う。滝と呼ぶには無理があるような細い水流を詰めていくと、バリケードのごとく積み重なった流倒木の向こうに滝が見えた。三段の滝F11である。が、下段の滝直下は流倒木が塞ぎ、中段落口に大木が引っかかっているという有様。C.C.INA★PINAさんのブログにある写真とは、ほど遠い状況である。これが朽ちて、かつての渓相を取り戻すのはいつのことだろう。おかげで、下段中段の直登は愉しさ半減である。上段は健在だが、上のほうにガバは見えない。右側が登れそうだが、もし支点が取れなかった時のことを考える。けっきょく、ビビッて左岸を巻いた。落口に立ち、トップロープでのチャレンジも一瞬考えたが、即却下して上流へ。すぐ、左岸に滝が架かって左谷が出合う。左の本流はドンデ谷と呼ばれ、ゴルジュの奥にこの谷の名瀑F12が見える。F12の直下から見上げると、流木が引っかかってこれを頼れば、僕でも登れそう。が、F11のビビりが尾を引いて突っ込む勇気が湧いてこない。右岸を巻いて落口に立ってみれば、容易に登れるような気もする。うーむ。でも、やるならトップロープのビレイが必要だろうなぁ。めんどくさいので、ここも却下。

F13(9:57)

二条滝F14(10:03)

F15(10:10)

F16(10:41)
上にすだれ滝F13が続く。僕の場合、直登は絶対無理で、早々に左岸の草付スラブを巻く。鹿野さんは、この滝の直登にチャレンジするのだからすごい。すぐ上の二条滝F14を越えると、急に源流域の渓相になる。少し上で二俣になり、右谷の斜滝F15を登る。いよいよ水は細り、ヤブ谷に変わる。倒木が谷を遮り、遡りにくいことこの上ない。流倒木と格闘すること30分、露岩の階段滝F16に出合う。上は、いよいよヤブ谷に。

源流域遡行終了点のスギ林斜面(11:02)

立岩山登山道(11:10)

立岩山縦走路の日の平山分岐(11:24) 

坂原地区上水施設(12:33)
しばらく谷を詰めるが、辛抱も限界。右手のスギ林斜面に取り付いて、登山道にエスケープ。この際、登山道をたどって日の平山の山頂を踏む。核心部の滝を直登できず、少々心残りではあるが、一応満ち足りて登山道を下る。上水施設の下で再入渓。F1を下降し、ゴルジュ淵を泳いでクールダウンした。



軌跡図
                                                   所要時間:5時間18分、歩行距離:6.90㎞