緑井権現山(みどりいごんげんやま)阿武山(あぶさん)
 
単独 2016.05.12 
アストラム毘沙門台駅(7:41)→毘沙門天堂参道(8:13)→毘沙門天堂本殿(8:21/25)→東廻り遊歩道入口(8:26)→自然展望台分岐(8:38)→西廻り遊歩道分岐(8:53)→権現山(8:54/9:18)→北峰(9:24/29)→阿武山遊歩道入口(9:33)→鳥越峠(9:45)→展望所(10:00)→梅林小学校分岐(10:20)→休憩小屋(10:30)→阿武山(10:31)→上八木駅分岐(11:08)→阿武山北峰(11:15)→伏ヶ谷の滝(11:46)→登山口(12:03)→鳴の取水口(12:05/37)→県道177号下佐東線→JR上八木駅(13:27) 
アルバム

武田山、火山(右) 毘沙門台東2丁目より(8:05)

毘沙門天堂山門(8:13)

毘沙門天堂本殿(8:24)

東廻り遊歩道入口(8:25)

本殿東向かいの崖崩れ斜面の工事現場(8:33)

向山、大峯山、東郷山など 権現山山頂より(9:06)
広島市北部の山歩き。毘沙門台から緑井権現山に取り付き、阿武山へつないだ。今回のルートは、ハイキングコースとして、多くの市民に親しまれているらしい。安佐中学校前を北にとって、毘沙門天堂の参道に入る。登校で下ってくる中学生たちの挨拶が心地よい。一の鳥居の下あたりまで来ると、見晴しは良く、武田山連山が青空をバックに際立っている。二の鳥居を潜るとすぐ、朱色鮮やかな山門(仁王門)が現われ、10分ばかり急な参道を上った先に、毘沙門堂が建っている。と言っても、平成26年8月の豪雨によるがけ崩れで、本殿が埋まったため、建て替えられている最中。そーっと見学して、手水舎の横から遥拝。東廻り遊歩道の入口には、立入禁止のテープが張られているが、この際、侵入させていただく。ほどなく道は、がけ崩れ斜面の横を通り、吹付工事を間近に見る。足下一直線に樹林が剥ぎ取られ、毘沙門天堂が丸見えになっている。地味な東廻り遊歩道も、今ばかりは見どころ満載である。毘沙門天堂から30分で、権現山の山頂に上がる。2本のテレビ局電波塔の間に、休憩ベンチとテーブルがある。地図を広げて、西方の山なみを、じっくり山座同定。

権現山北峰の休憩所(9:24)

鳥越峠(9:45)

高瀬大橋方面 阿武山南東面の展望所より(10:00)

阿武山頂稜の貴船神社(10:29)

阿武山頂稜の休憩小屋(10:30)

阿武山山頂(10:31) 
次いで、権現山北峰の遊歩道をたどってみる。休憩所があるだけで、見晴らしも見どころもない。車道を下り、NTTドコモ無線中継所の先から、阿武山遊歩道に入る。ちなみに、車道は、緑井浄水場を経て県道269(今井田緑井線)、県道270(八木緑井線)に通じている。阿武山遊歩道には、バークマットが敷かれているが、そのほとんどが道のへりに剥げ落ちている。権現山遊歩道のバークマットは健在なのに…。これも一昨年の豪雨が影響しているのだろうか。鳥越峠(とりごえだお)は辻になって、右(南)は七軒茶屋、左(北)は筒瀬につながっている。南に流れる支尾根への横手道(標高350mあたり)に、テープが張られていた。少し入ると、前方右斜面が崩えている。通れないことはないが、尾根沿いの間道を上って、本道に合流。この際、南支尾根の踏跡を展望所まで下ってみる。足下に土石流の爪あとは見えず、のどかな高瀬堰や八木の街並みが広がるばかり。遊歩道に戻って、阿武山南西尾根をたどること26分、頂稜の貴船神社にまみえる。祭神は高蘎神(たかおかみのかみ)という。休憩小屋の横を通って山頂広場へ。

木ノ宗山、高鉢山など 阿武山山頂より(10:32)

上八木駅分岐(11:08)

阿武山北峰(11:18)

伏ヶ谷の滝(11:48)
南東面が開けて、木ノ宗山(きのむねやま)、長者山、水ヶ丸山(みずがまるやま)、高鉢槍、鬼ヶ城山などが見渡せる。北西尾根の道には、立入禁止のロープが張られている。がけ崩れで道がなくなっているのかもしれない。東尾根の道を下る。よく踏まれた尾根道が、北東から北に向かって続く。北峰(534m)まで約1600m、34分の道のり。北峰の南340mのところで、南東支尾根に上八木駅への道が分かれている。北峰は、樹林に囲まれて展望がなく、北尾根に道が下っている。標高340mあたりまで高度を下げると、ヒノキ、スギの植林地になって、伏ヶ谷に降りる。露岩滝の右岸を径が下っている。

鳴の阿武山登山口(12:04)

茶臼山、螺山 鳴の取水口より(12:37)

八木用水「鳴の取水口」(12:36)

八木用水取水口の水門(12:37)

八木用水(12:40)

土砂崩れ被害を受けた細野神社(13:10)
ゴーロの谷で歩きにくいが、虎ロープが張られて、踏跡は明瞭。10分余りで、県道177号下佐東線に出た。北側の太田川護岸に寄り道して、昼食にする。ちょうど、八木用水「鳴(なる)の取水口」の上手で、太田川の静かでゆったりした流れと、緑鮮やかな螺山、茶臼山を眼前に、至福のひと時を過ごす。現在、鳴の取水口は、発電所の取水で大田川の水位が下がっているので、ポンプアップされている。県道177号線をたどって上八木駅へ向かう途中、三面張りの八木用水を左下に見る。阿武山北峰の東裾あたりから、高松山、備前坊山、堂床山など、素敵な景色が展開する。そして、細野神社の下で、凄さまじい土石流の爪あとに出合った。



軌跡図
                                                   所要時間:7時間29分、歩行距離:16.1㎞ 
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。