荒谷山(あらたにやま)野登呂山(のとろやま)緑井権現山(みどりいごんげんやま)
 
単独 2016.05.05 
アストラム長楽寺駅(7:04)→作業道入口(7:24)→砂防堰堤(7:32)→登山道合流(7:46)→石灯籠(7:50)→不動院(8:00)→境原分岐(8:35)→荒谷山(8:44)→区境分岐(9:11)→萩原峠(10:18)→太田川線鉄塔55(10:45)→登山道合流(11:18)→野登呂山(11:33)→展望ピーク(11:52/12:21)→安東7丁目(県269)(12:38)広島安佐GC(12:48)→権現山取付(13:26)→遊歩道合流(13:49)→権現山(13:58/14:06)→多宝塔(14:39)→毘沙門天堂参道入口(15:19)→JR緑井駅(15:33)
アルバム

作業道入口(高取北4丁目北端)(7:24)

砂防堰堤(7:30)

登山道への合流地点(7:46)

伴、大塚方面 石灯籠より(7:51)

不動院(8:01)

武田山、火山(右) 不動院より(8:00)
昨日に続いて、広島市北部の山歩き。長楽寺から荒谷山に取り付いて、区境尾根を緑井権現山へつないだ。長楽寺駅東の信号を北に向かう。10分ばかり先の大通りを右にとり、高取北町側の西端路を北上。ほどなく、砂防堰堤工事の作業道が、谷に沿って分かれる。ゲートが閉じられ、関係者以外立入禁止になっているが、休日をよいことに無断進入。コンクリート舗装された道を上って行くと、大きな砂防堰堤が現われて、圧倒される。現在は、堰堤下流の緑化工事が行われているようだ。堰堤の天端の上にも古い作業道がある。200mばかり入ると、急に荒れてきたので、左の斜面に取り付く。シダが茂るところもあるが、下生えの少ない雑木林で、簡単に長楽寺1丁目からの登山道に合流した。石灯籠、鐘つき堂をめぐって不動院に上がり、武田山連山を眺めながら一息入れる。

荒谷山山頂(8:44)

区境尾根への分岐(9:11)

上安7丁目里道への下山地点(10:11)

萩原峠(10:18)

野登呂山への取付(送電線巡視路)(10:25)

JAB埋立地と火山 太田川線鉄塔55の東より(11:03) 
不動院から荒谷山南峰までの道は、なかなかの急登。途中、展望岩に寄り道して、30分を要す。南峰から北側山稜への尾根歩きは快適で、ひと息で荒谷山に達す。南東面が開けるが、眺めはよろしくない。早々に切り上げて、区境尾根を東へ。安佐北区側に留山のビニールテープが張られているが、ほとんどマツの立たない雑木林。どんなキノコが生えるのだろう。荒谷山の東尾根は、544m峰で北東南に3分岐している。544m峰の北面で、あさひが丘へ下る北尾根の道を捨てて、東へ向かう区境尾根に入る。急なバカ尾根は、すぐ尾根らしくなって踏跡も現れる。灌木や倒木で分かりにくいところが多く、右に左に蛇行しながら下る。標高280mあたりで、安佐動物公園の有刺鉄線柵に出合う。柵に沿って東に向かえばよいものを、南東の支尾根に下ってしまい、上安7丁目北端の里道に飛び出す始末。今さら区境尾根に戻る気にもなれず、里道を萩原峠(はぎわらだお)に上がる。ゴールデンウイーク最終日とあって、動物公園は大賑わい。萩原峠の東約700mの区境尾根は、かなりの部分がJAB協同組合の処分場になっている。なので、野登呂山へは、北側支尾根の太田川線巡視路から取り付くことにする。入口は、動物公園駐車場№5の向かいにある。太田川線鉄塔55のすぐ先は、JABの処分場に隣接しており、埋め立ての様子が樹間越しに窺える。

野登呂山山頂(11:34)

野登呂山展望ピーク(11:52)

カガラ山、武田山 展望ピークより(12:21)

野登呂山下山地点(県269)(12:41)
支尾根沿いの巡視路は、鉄塔55の200mばかり先で、山襞に沿う横手道になる。尾根の踏跡に分かれて5分、後山上(うしろやまかみ)からの登山道に合流した。ほどなく、後山下(うしろやましも)への分岐があり、野登呂山の山頂は、その65m南側にあった。手作りの丸木テーブルに家具椅子が2脚、窓のように開けた南東面を前に備えられている。この山をこよなく愛する地元有志の仕業だろう。窓には、緑井や大町の街並み、そして松笠山が収まっている。虎ロープが張られるなど、よく手入れされた東尾根の道へ下る。15分で、東の肩のピークに至る。南面が大きく開けて、素敵な展望所になっている。カガラ山から武田山の連なりや広島デルタの街並みを眺めながら、至福の昼食タイム。蘇って南尾根へ下る。道は、標高330mあたりで区境尾根を外れて、東側の支尾根に分かれる。よく踏まれて歩きやすく、15分で県道269号今井田緑井線の峠に降りた。

権現山取付(毘沙門台東1丁目)(13:26)

破線径から権現山西斜面への取付(13:33)

権現山山頂(13:58)

牛頭山など 権現山山頂より(14:00)

権現山東廻り遊歩道 里見観音より(14:44)

権現山登山口(14:59)
安東(やすひがし)7丁目の北端路を東に向かい、広島安佐GCの敷地から区境尾根に取り付くことを試みる。が、練習場のフェンスに阻まれ、早々に断念。廃道を伝って毘沙門台4丁目に渡り、毘沙門台東1丁目から岩谷峠越えの古道に取り付いた。コンクリートの階段を上がると、広い道が少し続き、古道になった。たどれば、じきに岩谷峠だろうが、そこに権現山への道があるとも思えない。権現山の南尾根には、参道があるはずだ。適当なところで右斜面に取り付くと、15分足らずで西廻り遊歩道に飛び出す。バークマットが敷かれた道は、快適そのもの。あっという間に権現山の山頂に達した。途中、展望所で一息入れても、10分の道のり。展望所からは、広島デルタの街並み、太田川を間に置く二ヶ城山(ふたつがじょうざん)から木ノ宗山(きのむねやま)と呉娑々宇山(ごさそうざん)から長者山(ちょうじゃやま)のふたえの連なり、などが眺望できる。そして山頂は、東に展望があり、眼前に野登呂山、彼方に佐伯や安佐北の山々が広がっている。すばらしいの一言に尽きる。当初、阿武山まで行くつもりだったが、とてもとても、次回に回して西廻り遊歩道を下る。楽ちん、快調。のんびり、大岩、多宝塔、里見観音、仁王門などをめぐって、登山口に降りた。あとは、ピスターリピスターリと、JR緑井駅まで歩けばよい。



軌跡図
                                                   所要時間:7時間29分、歩行距離:16.1㎞ 
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。