福王寺山(ふくおうじやま)螺山(にしやま)茶臼山(ちゃうすやま)
 
単独 2016.03.29 
JR可部駅(7:15/18)→船山稲荷(7:57/8:02)→上ヶ原砂防堰堤(8:23)→展望台(8:39)→観音坂参道分岐(9:00)→駐車場(9:03)→大師坂参道分岐(9:14)→仁王門(9:19)→福王寺(9:21/57)→三鬼堂(10:08)→福王寺山(10:14/22)→大畑線綾ケ谷(11:04)→勝木台公園(11:31)→調整池(11:43)→螺山登山口(11:52)→螺山(12:45/13:22)→瑞眺苑集会所(13:56)→茶臼山(14:14)→瑞眺苑分岐(14:28)→県道267号線柳瀬中央(14:47)→起点(15:45)
アルバム

螺山、水越山 船山稲荷より(7:58)

上ヶ原砂防堰堤(8:22)

不動坂参道展望台(8:40)

車道終点・駐車場(9:03)

仁王門(9:17)

本堂(金堂)(9:21)

大師堂(9:23)

金亀稲荷社(9:27)

阿弥陀堂(9:31)

金亀池と厳島(9:37)
可部の山歩き第二段は、福王寺山と螺山。JR可部駅に7時15分着、まずは福王寺山を目指す。可部街道(R54)を行って、幕の内通り(R191)に入る。不動坂参道へは650mばかり先の福王寺口を右に取ればよいが、少し西のLawsonまで足を延ばしたので、船山稲荷に寄り道してみた。社殿のある高台は期待どおりの展望台になっており、螺山や阿武山が眼前に広がっていた。福王寺山は、北側の60mピークや不動坂尾根が邪魔をして、いまいちの眺め。可部六丁目の里道を北上すること17分、巨大な砂防堰堤が築かれたウォーターフロント園地に上がる。右岸に舗装遊歩道が続いている。堰堤の天端を越して250mも行くと、丁石に出会い、ようやく参道らしくなる。やがて展望台のある車道に出る。南に白木山連山が一望できるが、霞んでいる。参道は、車道を横切って尾根沿いに続いている。1㌔ばかり先で観音坂参道が左から合流し、ほどなく、駐車場のある車道終点に出た。ここが福王寺への入口のようで、石段の上に金亀山事真院(きんきざんじしんいん)福王寺と刻まれた石柱が立っていた。いずれもまだ新しい。寄進された不動明王像が立ち並ぶ参道を10分ばかり行くと、仁王門がある。福王寺に現存する最も古い建物だそうで、仁王さまの傷みはかなりのものだ。仁王門をくぐって石段をひと上りすると、燈明杉の立つ回輪に出た。正面に金堂(本堂)並びに大師堂、右に熊野権現、左に鐘楼や阿弥陀堂と、いきなり目の前に立派な伽藍が広がって圧倒される。本堂の裏手に回り、金亀池や金亀稲荷などをめぐる。霊気漂うパワースポットになっている。そのあと、福王寺境内をひととおり周回して、福王寺山に向かう。

三鬼堂(10:09)

福王寺山山頂(10:13) 

福王寺山山頂の防災中継無線(10:16)

福王寺山北西尾根への取付(10:22)
途中、金亀稲荷南の尾根で、昭和52年(1977)の落雷火災の跡を見る。また、三鬼堂本殿の屋根が飛んだままになっている。今どき、ここまで手が回らないのだろう。福王寺山の山頂三角点は、三鬼堂のあるピークから300m西にあった。西側が開削されて、防災行政無線の福王寺山中継局が建っている。開けているが、樹木が邪魔をして見晴しはよくない。南面に樹木越しの螺山や水越山が見える程度。南尾根の破線道はよく分からないので、北西尾根へ下る。

市道大畑線綾ケ谷(11:04)

福王寺山 勝木台調整池より(11:41)

螺山登山口(11:52)

勝木台調整池(12:02)
はじめ見え隠れしていた踏跡は、やがて消失。木登りの急斜面になるが、難儀なところはない。山頂から40分で、市道大畑線綾ケ谷に降りた。大毛寺川(おおもじがわ)沿いに市道を下る。R191綾ケ谷口の信号を渡って、勝木台団地の中央通りを上がる。螺山への登山口は、団地南端通りの東端にあった。はじめ、これを素通りして勝木台調整池の手前から尾根に取り付いた。なので、迷走した挙句に登山口を知ったような有様。おかげで、福王寺山の南面を心ゆくまで眺めることができた。

螺山山頂(12:45)

螺山山頂のTVとFMの中継放送所(13:19)

阿武山と茶臼山(手前) 螺山南東尾根より(13:35)

瑞眺苑の螺山取付(13:51)

瑞眺苑集会所(13:56)

瑞眺苑集会所裏の茶臼山取付(13:41)
登山道はよく踏まれており、取付から山頂まで約45分の道のり。山頂にはテレビとFMの中継所(可部中継局)があって、南側が広場になっている。かつて南東面に素敵な展望があったようだが、樹木が育って邪魔をしている。それでも、明るい山頂は心地よく、小鳥の囀りや樹間越しの景色を楽しみながら、昼食をとる。至福のひと時を過ごし、南陵の道へ下る。左の「龍の水」へ下るメインルートを捨て、東尾根の径に入る。尾根は次第に南東に流れ、10分も下ると、虎ロープが張られた急坂になる。眼下に阿武山とこれから向かう茶臼山が広がって、つかの間の稜線漫歩を愉しむ。ほどなく、径は左の支尾根に渡って65mばかり高度を下げたのち、右の谷に降りる。すぐ下が瑞眺苑で、団地の道をたどって向かいの茶臼山に向かう。この折、メイン通りの五叉路で、向かいの二俣を右に上れば登山口があったらしいが、なぜか左に下ってしまう。取付径などないので、やむなく瑞眺苑集会所の背戸から取り付いた。

茶臼山山頂(神宮寺山城跡)(14:14)

茶臼山南尾根の瑞眺苑分岐(14:28)

柳瀬の茶臼山取付(14:42)

県道267号線柳瀬中央(14:49)
雑木の斜面をひと登りすると、踏跡らしきものがあり、ほどなく石積みの残る回輪に上がった。ササが茂って、あちこちにヒノキやクヌギなどの立木があるが、平坦な山頂は、まぎれもなく中世の山城跡である。三角点のある南東側が広く切り開かれて、可部の街を俯瞰できる。南西稜の堀切を渡り、南尾根に下る。落ち葉の敷き詰められた歩きやすい尾根道が15分ばかり続く。途中、瑞眺苑へ下る道が左斜面に分岐している。尾根道は、尾根末端手前の小鞍部から右斜面横手径となり、ジッグザッグに下って柳瀬集落に降りている。下山地点には、砂防擁壁が立ちはだかっていた。100mばかり南に通路を見つけ、県道に飛び出したときの心地といったらない。あとは、起点に向かって県道をたどるばかり。わきゃーない。



軌跡図
                                                   所要時間:8時間27分、歩行距離:22.2㎞ 
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。