金ヶ燈篭山(かながとうろうやま)城山(じょうやま)洞所山(どうところやま)天狗坊山(てんぐぼうやま)原山(はらやま)鉾取山(ほことりやま)坂山(さかやま)
 
単独 2016.01.20 |☁
JR矢野駅(7:20)→愛宕神社取付(7:49)→愛宕神社(8:17/22)→金ヶ燈篭山登山口(8:33)→金ヶ燈篭山(8:54)→赤穂峠(9:27)→城山(9:55)→古峠(10:15)→新峠(10:41)→洞所山(11:09)→591m峰(11:35)→天狗坊山(11:49)→591m峰(12:17/33)→原山(13:04)→鉾取山取付(13:19)→憩いの広場(13:32)→鉾取山(13:49)→舛越峠(14:20)→坂山西峰(14:38)→坂山(14:48)→舛越分岐(15:02)→神原滝(15:14)→浄水施設(15:30)→神原橋(15:43)→JR瀬野駅(15:55)
アルバム

明神山、桧下山など 矢野東6丁目より(7:42)

愛宕神社参道取付(7:49)

愛宕神社(8:16)

黄金山 後背は東郷山など 愛宕神社より(8:19)

長者山山塊 愛宕神社より(8:19)

串掛峠・金ヶ燈篭山登山口(8:34)
水ヶ丸山西尾根の続きということで、坂山から金ヶ燈篭山を歩いた。JR矢野駅を7時20分に出発。天気は好晴、駅前ロータリーはバスや送迎車で混雑している。駅前通りを左に取り、極楽橋東詰めの南東里道に入る。矢野川左岸の道に出て150m計りのところで、左の道に入る。県道34号矢野安浦線を横切り、道なりに上がる。矢野東保育園を過ぎると、右手に朝日に映える明神山や桧下山が眺められた。さらに350m計りで道は行き止まりになる。大年川左岸のコンクリート擁壁歩道に取り付くと、程なく愛宕神社参道が始まる。よく踏まれた道が続き、南側の尾根に渡ったところから石段になる。長い石段には踊り場が設けられて、そこからの見晴らしは良い。石段を上り詰めた支尾根肩の突端に朱塗りの愛宕社が鎮座して、素敵な展望台になっている。広島の朝景、後背に鈴ヶ峰、武田山、窓ヶ山、東郷山、阿弥陀山、天上山など、そしてすぐそこに呉娑々宇連山。見飽きることはない。社殿東側の岩場を降りると踏跡があり、すぐ舗装道路に出た。この踏跡は、最上段踊り場の左側に繋がっているのだろう。舗装道路は境界尾根を越えて串掛林道に合流している。左に120m計り行った、串掛峠(くしかけとうげ)の手前に金ヶ燈篭山への取付があった。

金ヶ燈篭山山頂(8:56)

上平原線鉄塔39(9:21)

赤穂峠(9:28)

城山山頂(9:55)

古峠(10:15)

新峠(10:42) 
遊歩道が整備されており、15分で山頂に達す。マツと雑木の樹間に矢野ニュータウンが見えるだけである。北東に尾根道を辿ること27分、上平原線鉄塔39に出合う。北に呉娑々宇連山、南に膳棚山を背にした熊野の家並みが広がっている。道のへりに赤穂峠展望地の札が立っていた。すぐ下の鞍部が赤穂峠で、右は熊野のゆるぎ観音、左は海田の三迫へ通じている。鞍部を上り返して20分、「狐池」から上がる支尾根の道と合流する。大岩展望地とは名ばかりの岩稜を越えると、すぐ城山の山頂。こちらも灌木、雑木に囲まれて展望はない。芸藩通誌に「嵩山」とあるこの山を、地元の人は城山と呼んで、お城があったことを信じて疑わない。なるほど、538m峰などの姿は出丸にうってつけである。700m、20分で古峠(ふるだお)、さらに1㌔、25分で新峠(しんだお)に至る。海田と熊野を繋いだかつての峠道には、「荒れ道・危険」の札が立っている。

洞所山南尾根の展望広場(10:49)

洞所山山頂(11:09)

591m峰山頂(11:35)

天狗坊山(11:49)

原山山頂(13:05)

NTT原山無線中継所電波塔(13:04)
新峠を上り返した標高500m辺りは、西面が開けて西区や佐伯区の山々を垣間見ることができる。新峠から洞所山までは、約25分の穏やかな上り。熊野側に鉄条網が張られている。そう立派なマツ林とも思えないが、かつて止め山だったなごりなのだろうか。洞所山を過ぎると、スギ、ヒノキの植林地が目につくようになる。反射板のある591m峰で、主尾根(境界尾根)は東に転じる。この際、天狗坊山に寄り道してみた。名前から眺めのよい岩峰を予想していたが、まったくの期待外れ。尾根肩の小ピークで、辺りは立木に遮られ鬱蒼としている。朽ちた展望案内板があるところをみると、中野の家並みを見下ろせた時期もあったのだろう。来た道を戻るおり、横手道で境界尾根に短縮したが、軌跡が気になり591m峰に再登する。591m峰で昼食を済ませ、原山へ。鮮やかな電波塔が屹立する原山には、阿戸町葛谷から林道が上がっている。このため、あちこち開削されているが、展望のきくところはない。三角点は、電波塔南側の灌木の中にあった。

小田山 憩いの広場(見晴らし山)より(13:33)

鉾取山山頂(13:49)

坂山山頂(14:49)

中倉山、高鉢山安駄山など 坂山より(14:49)

水ヶ丸山、弥仙山 坂山山頂より(14:51)

舛越分岐(15:02)

瀬野川第4調整池(15:30)

東広島・安芸バイパス神原高架橋(15:36)
北尾根の道に入り、林道に合流すると程なく、「鉾取山憩いの森」の案内標識に出合う。右横の遊歩道に取り付き、12分で「みはらし山」と呼ばれる676m峰(憩いの広場)に着いた。呼名どおりの山頂で、箱庭のような広島平野や、たおやかな小田山(こたさん)の稜線を間近に眺めることができる。遊歩道は北東に向かい、小さな鞍部を上り返すと、連山主峰の鉾取山に達した。北西面が開けているが、立木が育って展望はほとんどない。寒いので、早々に坂山に向かう。約900mの下り、20分で舛越(ますごし)峠に降りる。左は中野平原橋2.4㌔、右は阿戸舛越橋2.7㌔とある。峠を上り返すこと17分、坂山西峰の札が架かる514m峰に達す。頂稜の西約200mに「スカイレールタウンみどり坂」を見下ろせるところがある。坂山には西峰から10分足らずで着いた。眺望絶佳の山頂で、北面には瀬野の町を足下にして、高鉢・安駄連山や高倉・八世以連山などを、東面には水ヶ丸山や小田山などを、つぶさに眺めることができる。道は上瀬野に向かって流れる北東尾根に続き、約280m、5分で鞍部に降りる。尾根道を捨てて、左の神原川ルートへ下る。尾根道は先で送電線管理道となって舛越に下っていると思われる(未確認)。谷沿いに10分計り下って神原滝に出会う。傾斜の緩い露岩滝で、伝う水も少なく、とても地味である。やがて浄水施設(瀬野川第4調整池)が現れて道は林道となり、程なく瀬野1丁目に出た。神原川の谷を跨ぐ神原高架橋がすっかり姿を現し、景気のよい作業音を山間に轟かせている。満ち足りて瀬野小学校前の神原橋を渡り、2号線歩道を辿る。瀬野駅に15時55分に到着。矢野駅を7時20分に発して8時間35分の道のり。うーむ、想定外の所要時間である。これまでのような歩行は、もはや無理なのかもしれない。



軌跡図
                                                   所要時間:8時間35分、歩行距離:20.6㎞ 
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。