高尾山(たかおやま)呉娑々宇山(ごさそうざん)藤ヶ丸山(ふじがまるやま)立石山(たていしやま)長者山(ちょうじゃやま)
 
単独 2015.12.29 |☁
JR天神川駅(6:38/44)→水分神社(7:28)→草摺の滝(7:36)→東屋(8:03)→観音岩(8:30)→高尾山(8:50)→上平原連絡線鉄塔11(8:54)→JR西日本新広島線鉄塔8(9:06)→寺屋敷跡(9:10)→バクチ岩(9:21)→呉娑々宇山(9:39)→藤ヶ丸山(10:20)→福田越え(10:36)→立石山(11:00)→ミノコージ峠(11:15)→新広島連絡線鉄塔34(11:28)→長者山(11:52/12:35)→長者屋敷跡(13:08)→榎山峠登山口(13:39)→JR瀬野駅(14:37)
アルバム

JR天神川駅(6:44)

水分神社拝殿(7:28)

草摺の滝(7:36)

岩峰観音岩 高尾山南西稜より(8:34)

高尾山山頂(8:37)

林道呉娑々宇線からの取付(寺屋敷跡入口)(9:09)

呉娑々宇山山頂(9:39)

阿武山の土石流跡 呉娑々宇山東稜より(9:54)
暖冬のため県北に雪はない。今年の山行納めは、暖かくて楽な沿岸部の里山にしよう。ということで、呉娑々宇連山に決して、JR天神川駅を6時44分にスタート。みくまり三丁目に上がるころにはすっかり明るくなり、家並み越しに高尾山の岩峰が屹立して見える。御衣尾(みそお)川と呼ばれる府中大川支流の上流部は、みくまり森林公園として整備(砂防事業)され、左岸に「みくまり霊園」などの墓苑が開かれている。その一角に眠るMさんのお墓にお参りして、冥福を祈るとともに近況を報告、そして感謝。墓苑の外れから180m上がったところに水分神社が祀られ、左斜面に高尾山への道が分かれている。この際、「草摺(くさずり)の滝」を訪ねて御衣尾川(水分峡)沿いの遊歩道を上がる。約7分、400m計りで草摺の滝に至る。静かな斜滝であるが、なるほど鎧の草摺によく似ている。水分神社まで戻って高尾山への登山道に入る。東屋、岩谷(いわや)観音跡を経て、観音岩の上にあがる。天気は好晴、しばし絶佳の眺望を楽しむ。岩稜を登り返したところが高尾山の山頂で、マツや灌木に遮られて見晴らしは良くない。遊歩道のような尾根道を辿って呉娑々宇山に向かう。高尾山から400m計り行ったところに展望岩があり、呉娑々宇山への稜線を一望できる。上平原(かみひらばら)連絡線№11、JR西日本新広島線№8と、二つの送電線鉄塔を経て呉娑々宇林道の峠に出る。尾根道への取付は、峠の南北両側にある。約1200年前、南側の取付近くにお寺(府白山無量寿院薬王寺 大同元年(806)弘法大師開基)があったと云う。この峠から450m計り上がったところにバクチ岩と呼ばれる展望岩があり、広島の街を一望できる。さらにハイキング道を上ること15分、連山主峰の呉娑々宇山山頂に到着。マツと雑木が薄く囲んでいるが、南面に展望がある。北面に馬木(うまき)への道が下っている。一息入れて東尾根の道を下る。北面すぐ下に呉娑々宇林道が通っており、所どころ北面の雑木が途切れて稜線漫歩を楽しめるが、阿武山(あぶさん)の土石流跡は痛々しい。みはらしの丘と呼ばれる展望所は、灌木が育って名ばかりになっている。

藤ヶ丸山山頂(9:39)

福田越え 北西側の稜線より(9:54)

立石山山頂(11:01)

鬼ヶ城山白木山連山 千丈岩より(11:34)

長者山山頂
(11:53)

曾場ヶ城山水ヶ丸山連山 長者山山頂より(12:35) 

612.2m峰(点称:狩小川)(13:03)

長者屋敷跡ピーク(13:09) 

旧県道33号線の榎山峠(13:39)

現在の榎山峠(13:40)
呉娑々宇山から藤ヶ丸山までは、1.6㌔、20分の道のり。藤ヶ丸山は通過の山で、ひと下りで呉娑々宇林道に出る。この林道は藤ヶ丸山の南面で終わっているが、先で馬木側の道と繋がる計画のようだ。左に取るとすぐ、林道立石藤ヶ丸線に合流する。福田越えと呼ばれる峠で、左は森林公園、右は県道85号下瀬野海田線の水越峠に通じている。峠の東側に長者山登山口がある。森林公園の散策ルートとして整備された道は歩き易く、立石山を越えてミノコージ峠までが35分、長者山までが約70分の道のり。途中、555m峰の千丈岩は南北両面が開けて、鉾取山、膳棚山、白木山連山などが見渡せる。反射板のある長者山山頂は裸地になってマツが数本立ち、北西と南東面が開けている。雑木や反射板施設が邪魔をするが、それなりの展望を楽しめる。とりわけ、曾場ヶ城山から水ヶ丸山にかけての連なりや、中倉山と八世以山の尾根筋を一望できるのがよい。マツの木陰で昼食を取って、北東尾根へ。取付にこそ灌木が茂っているが、中にはよく踏まれた尾根径が続いている。容易に612.2m峰東峰に着いた。長者屋敷跡と記された小さな台地状のピークである。北に湯坂峠への道が下っている。南東尾根を下って、榎山峠(えのやまだお)に降りる。30分で道路に出て、南に60m計り行くと、県道33号瀬野川福富本郷線に合流した。県道を瀬野に向かうが、80m計り先から榎ノ山川沿いの里道に入って短縮。榎山峠からJR瀬野駅まで約1時間を要す。



軌跡図
                                                   所要時間:7時間53分、歩行距離:23.0㎞ 
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。