新屋窓山(にいやまどやま)
 
単独 2015.03.20 
多里上町バス停(7:25/37)→多里神社(7:46)→(中園谷川右岸道)→坂郷川左岸(8:51)→林道の橋(9:22)→坂郷川左岸尾根取付(9:33)→堀割道(10:01)→窓山南西尾根(11:10)→窓山(11:31/59)→東尾根分岐(12:09)→(北尾根)→窓山林道(13:08)→作業道分岐(13:29)→県道15号横田多里線(13:40)→常福寺山門(14:41)→起点(14:47) 
 
今日はかねて念願の窓山を訪れた。多里の町並み入口(多里上町バス停東側)に車を駐める。天気予報では晴れると言っていたのに、あたりの山なみは霧に包まれている。国道183号線を鍵掛(かっかけ)峠方面に辿る。約600m行ったところに、かつては稲倉大明神と尊称されていた多里神社がある。秋祭りに「多里からし打ち」という伝統芸能が奉納されるそうだ。道々、土石流危険渓流の表示板が目につく。中園から中園谷川右岸の破線径を上がり、山越えして坂郷川左岸に出た。このおり分岐の選択を誤り、少々迷走する。本来の分岐は、もう少し先だったような気がしている。地形図では坂郷川左岸の破線道は右岸の林道と繋がっているように見えるが、さにあらず。雪解けで増水した坂郷川の徒渉などとても無理。倒木だらけの、ササが茂る左岸径を辿る。少し遠回りでも、坂郷川出合から林道を辿るのが正解である。しばらく(約25分)行くと林道に合流したが、雪はしっかり残っている。谷の水は相変わらず豊富で、この先に良い取付点が見つかる保証はない。ここから左岸尾根に取り付いて、窓山の南西尾根に上がることにする。ササが下生えした雑木の急斜面を木登りで上る。尾根には踏跡があり、680m峰の北に掘割道が付けられていた。旧新屋からの林道と坂郷川林道を繋いでいるものと思われる。程なく、その旧新屋からの林道を足下にする。尾根に残る雪が増えてきたのでワカンを付ける。この時期の雪は腐って、ワカンのつめはほとんど効かない。なので、急斜面では木登り、V字登行、階段登行が続き、なかなか捗らない。大汗をかいて南西尾根に上がる。稜線の雪はまだ豊富で、南東に立派な雪庇をなしている。正面に連なる県境尾根は霧に閉ざされていたが、つかの間、道後山と岩樋山が姿を見せてくれた。稜線の雪は締まって歩きやすく、一気に窓山山頂に達する。そこは雪の展望台になっていた。晴れていれば素敵なパノラマに感歎するに違いないが、あたりは白一色に煙っている。南東面に風を避けて昼食をとり、東の肩に下る。雪解けが進んで所々に大穴や雪溝が出来ているが、難はなく、その景色が美しい。肩の先端で東尾根側に赤テープを見る。893m峰を経て窓山林道へ、それとも北東に主尾根を下って県道横田多里線へ?うーむ、どちらも有りのような気がする。東の肩から北尾根に下る。素敵な雪のブナ尾根は20分で終わり、斑に雪が残る植林尾根に変わって窓山林道に出た。広域基幹林道窓山線(幅員4~5m 17,100m 上萩山~日南町新屋)は、現在、窓山の東面あたりまで来ているようだ。横切って下側の林道に短縮したが、除間伐木が放置された残雪の谷はなかなか厄介だ。ツボ足だと簡単に踏み抜いて腰まで潜る。林道を200m計り下って右の作業道に入ると、10分で県道15号横田多里線に出た。350m計り左(西)に行けば、窓山林道の入口があり、北に船通山林道が上がっている。増水した萩山川と上萩山の集落をめぐりながら県道を下る。55分で多里に出て、旧日野街道を辿る。古い街並みが往年の宿場の名残を留めている。最後に曹洞宗の古刹常福寺をめぐって起点に還った。
アルバム

多里上町バス停の東側(第二多里橋南詰)(7:37)

多里神社(7:46)
 

中園谷川左岸道分岐(8:28)

坂郷川の林道の橋(9:20)
 

坂郷川左岸尾根への取付(9:32)

窓山南西尾根(稜線)(11:11)
 

道後山、岩樋山 窓山南西尾根より(11:14)

窓山山頂(11:32)
 

窓山北尾根の雪庇(12:13)

広域幹線林道窓山線(13:08)
 

上萩山中萩地区 作業道より(13:33)

常福寺山門(14:40)
   



軌跡図 
                                                   所要時間:7時間10分、歩行距離:16.40㎞