奥出雲三国山(おくいずもみくにやま)
 
単独 2015.02.28 /☁
三井野原(白雲山荘)(7:25/42)→簡易水道施設(7:59)→取付(8:02)→908m峰(8:56)→三国山(9:15)→乗越(9:40)→924m峰(9:52)→乗越(10:23)→809.1m峰(10:31)→乗越(10:58)→皆伐植林地(11:33)→911m峰(11:47)→乗越(平家谷源頭鞍部)(12:26/52)→支尾根取付(13:04)→作業道(13:26)→作業道入口(平家原農道)(13:42)→奥平家橋梁(13:45)→平家平北端(13:59)→R314(14:13)→三井野原分水界(14:26)→起点(14:39)
 
三井野原から船通山への県境尾根を辿ってみたい、と兼ね兼ね思っている。今回は、三井野原から鈩原(たたらはら)連山周回を計画してみた。三井野原の白雲山荘に車を駐めさせていただく。願ってもないご主人のご厚意である。R314を300m計り広島県側に行き、スノーシューを履いて東の里道に入る。新雪が5㎝計りあるが、その下はよく締まって、ほとんど沈まない。程なく簡易水道施設があり、その先の右谷右岸尾根が県境尾根である。下生えが雪に埋没した雑木の疎林で、高度を上げて行くと、スギ、ヒノキが混交してくる。江の川と室原川(斐伊川水系)の分水界は、はじめ県境尾根の北側の尾根にあり、908m峰で合流する。取付から1時間15分、快適なスノーシューイングで三国山に達した。北面が皆伐植林されて開け、北西稜から鈩原連山や仏山、毛無連山が観望できる。三国山の山頂は樹木に遮られて展望はない。県境尾根は三国山北東のピークから北に転じ、室原川の支谷を左下にして蛇行しながら北上する。室原川源頭鞍部の乗越は、新屋(にいや)や坂根(さかね)に至る林道に出ると思われるが、雪に覆われて判然としない。典型的な隆起準平原の稜線は、小ピークを連ねてアップダウンを繰り返す。そして、2万5千分の1図に破線径がある乗越鞍部が現れる。また、911m峰の西面が広く皆伐植林されて開け、素敵な稜線漫歩が愉しめる。観望できる山々は、比婆山連峰、仏山、そして鈩原連山に限られるが、見飽きることはない。911m峰を過ぎると、樹間越しではあるが、窓山が間近に眺められる。多里を起点にした山行計画を早く具体化したいものだ。難なく1059.7m峰(点名 鈩原奥)南の乗越に達す。もはや12時26分、鈩原連山は次回に預けて平家谷へ下ることにする。昼食を済ませ、出発する段になって、左右の山腹に続く作業道が気になりだす。少し偵察してみると、いずれも少しずつ上っており、とりわけ鈩原側が顕著であった。平家谷は鬱蒼としたスキの植林地で、雪面にルートらしい面影を見つけるのは難しい。結果、軟弱にも左の作業道が平家谷に下っていることを期待して辿ってみる。が、しばらく行っても下る気配はなく、あきらめて支尾根を平家谷に下る。これがとんでもない急尾根で、南側の支尾根に渡るなど悪戦苦闘して、ようやく平家谷に降りる。幸い作業道があって、20分足らずで平家原農道に合流し、さらに15分計りで観光牧場のある平家平に出た。除雪された農道の先に見覚えのある道の駅「奥出雲おろちループ」や「鉄の彫刻美術館」が見える。あとはR314に出て、起点に還るだけ。素敵な雪の稜線漫歩と想定外の地域研究に大満足である。
アルバム

三井野原の白雲山荘(7:42)

R314の里道入口(7:56)
   

三国山山頂(9:16)

924m峰南の乗越(9:40)
   

皆伐植林地 後背は毛無山、仏山(11:33)

皆伐植林地 後背は鈩山連山(11:33)
   

窓山 911m峰南陵より(11:51)

鈩原奥(1059.7m峰)南の乗越(12:51)
   

平家谷右岸の作業道(13:24)

平家原農道の作業道分岐(13:45)
   

鈩原連山 平家原農道より(13:53)

平家平 左は観光牧場、奥は鉄の彫刻美術館(14:00)
   



軌跡図 
                                                   所要時間:6時間57分、歩行距離:16.3㎞