いぶすき菜の花マーチ
 
2人 2015.01.23-25
1/23 
JR鹿児島中央駅(11:57)⇒JR指宿駅(12:48)⇒道の駅「彩花菜館」(13:35)⇒今和泉島津家屋敷跡(13:48)⇒田良岬(14:17)⇒フラワーパークかごしま(15:04)⇒40㎞コース⇒指宿フェニックスホテル(17:40)
1/24 
指宿フェニックスホテル(6:15)⇒フラワーパークかごしま(6:30/7:00)→ヘルシーランド入口(7:37)→運動広場(スイカ広場)(8:10)→道の駅「活お海道」(8:20)→民宿「うなぎ湖畔」(9:09)→鷲尾の森自然公園入口(9:52)→観光案内「サロンdeおもてなし」(11:05)→枚聞神社(11:27)→川尻ふれあい交流館(12:07)→フラワーパーク展望回廊(12:43)→起点(13:00)
1/25 

指宿フェニックスホテル(6:15)⇒セントラルパーク指宿(6:30/7:00)→揖宿神社(7:51)→メディポリス指宿入口(8:39)→えぷろんはうす池田(9:23)→指宿小学校(10:42)→魚見岳登山道入口(11:06)→休暇村指宿(11:36)→起点(12:15/40)→JR指宿駅(12:45)
アルバム

喜入基地 道の駅「彩花菜館」(観音崎)より(1/23 13:39)

今和泉小学校(今和泉島津家屋敷跡)(13:50)

知林ヶ島へ繋がる砂州 田良岬より(14:16) 

竹山 山川浜児ケ水の里道より(15:42)
ミさんと「いぶすき菜の花マーチ」に参加した。スタートが朝7時のため、前日に現地入りする。鹿児島中央から指宿までは特急「指宿のたまてばこ」に乗車。車両は白黒の大胆な外観で、乗車時にドアの上から白い霧(玉手箱の煙)が出る仕掛けになっている。ゆったりしたソファーシートに座って、美しい錦江湾や桜島を眺めながらお弁当を食べる。指宿近くの沿線では地元の皆さんが手を振って迎えてくださる。午後1時前に指宿に着き、レンタカーで下見を兼ねたミニサイトシーイング。はじめに、道の駅「彩花菜(さかな)館」のある観音崎展望台から、マリンブルーの海、そして喜入や今和泉方面を観望。次いで、篤姫ゆかりの隼人松原海岸を訪ね、田良岬で知林ヶ島への砂州をちょこっと歩く。その後は、明日のコースをたどる。浜児ケ水(はまちよがみず)の菜の花畑や秀麗な開聞岳に感激するが、道程の長いこと。カミさんは、いたく不安な面持ち。ともあれ、明日の好天を祈るばかりである。 
   

「フラワーパークかごしま」の出発風景(1/24 7:00)

竹山と日の出 山川浜児ケ水の里道より(7:26) 

運動広場(スイカ広場)(8:10)

山川漁港 浦向の浜より(8:23) 

民宿「うなぎ湖畔」(9:09)

西郷南洲翁逗留の家(9:10)
明けて好晴。6時15分、シャトルバスでスタート会場の「フラワーパークかごしま」へ。スタート会場に着くと、まだ30分前だというのに大勢のウォーカーがスタンバイしていた。屋台テントが開いていて、ここで朝食を済ます人もいる。7時きっかりにスタート。山川浜児ケ水(やまがわちよがみず)の菜の花道で日の出を迎える。あたりには、天然砂むし、山川地熱発電所、自生ソテツの北限とされる奇岩峰「竹山」なと、ポレポレ歩けば見どころ満載である。が、ここはひたすら先を急ぐ。山川港手前の「スイカ広場」と呼ばれる接待所では、スイカならぬバナナが振る舞われていた。山川港は中世から日本の重要な貿易港として栄え、サツマイモやザビエルの上陸地でもあるらしい。いつか、歴史や物語につつまれた街並みを散策してみたいものだ。山川トンネル北出口の鉄橋を潜って、鰻池(うなぎいけ)へと向かう。R226を150m計り北上して、鰻越えの道に入る。うなっ・せごとんのみっ(鰻・西郷ドンの道)の標識を右に見て下ると、二番目の接待所があった。民宿「うなぎ湖畔」の玄関先に設えられた、とてもアットホームな接待所だ。無垢な少年の声に誘われた先には、スメで作ったふかし芋やゆで卵などが山盛りに用意されていた。すぐ近くに西郷さんが逗留していたという家がある。家並みの佇まいといい、温泉場の雰囲気といい、温泉好きにはたまらないだろうなぁ。 
   

鰻池 25㌔コース分岐手前より(9:20)

観光案内「さろんdeおもてなし」(11:05)

開聞岳 開聞仙田(京田)の里道より(11:15)

枚聞神社の大クス(11:29)

竹山 フラワーパーク展望回廊より(12:43)

25㌔コース完歩目前のカミさん(14:11)
コースは鰻池東岸を南下し、山川小川(やまがわおがわ)越しの峠で25㌔コースと分かれる。鰻池南岸から鷲尾岳南面を越えて、池田湖南岸を西に下り、開聞仙田(かいもんせんた)に出る、高低差約200mの山越えの道である。クネクネ曲がって長いが、お蔭で傾斜は緩く、思ったほどきつくない。そして、池田湖や開聞岳のビューポイントが、長―い下りに変化を与えてくれる。県道28号岩本開聞線に出たところに「さろんdeおもてなし」があり、三番目の接待所になっていた。「さろんdeおもてなし」は、開聞観光案内所を改装して昨年4月にオープンした、手作りの小さな「道の駅」である。おしどり夫婦の金子さんご夫妻が、心を込めておもてなしされている。名物奥さんに励ましの言葉をいただいて、大いに蘇える。開聞岳を正面に見て、菜の花が咲き誇る田園道を下る。本コースのハイライトだ。枚聞(ひらきき)神社に今日のこの日を感謝して、コースの終盤、県道243号長崎鼻公園開聞線をたどる。だんだんボデーブローが効いてきて、ペースが上がらない。四番目の接待所川尻(かわしり)ふれあい交流館は通過。ゴールを目前にして、フラワーパークめぐりが用意されていた。はじめは少々げんなりするが、どうして素晴らしい。再訪してゆっくり回ってみたいところだ。ちょうど6時間で帰着。遅い昼食をとり、一息入れていると、カミさんも元気に帰ってきた。 
   

セントラルパーク指宿(1/25 6:49)

なのはな館交差点の西200m(7:21)

揖宿神社(7:51)

メディポリス指宿入口(8:39)

開聞岳と池田湖 池田湖大橋より(9:03)

黒にんにくのおもてなし えぷろんはうすの東450m(9:18) 
25日も、明けて好晴。シャトルバスでスタート会場の「セントラルパーク指宿」へ。2日目はロングコースが33㌔と短い。日曜日も影響しているのか、昨日より賑わっている。北に1.9㌔計り行き、なのはな館交差点で西に転じる。植栽帯の菜の花が咲き誇って迎えてくれる。ふれあいプラザ「なのはな館」は、宇宙船のような近代的な建物。多額の管理運営費のため、平成23年度から休館中とのこと。うーむ。東方二月田(ひがしかたにがつでん)の揖宿(いぶすき)神社境内に、最初の接待所があった。神社にお参りして、いよいよ山越えの道へ。峠までの高低差は約250m。昨日より距離は短いが、その分傾斜が急で、楽にない。メディポリス指宿(がん粒子線治療研究センターなど)の分岐に二番目の接待所があり、その約350m先が峠である。12、3分も下ると、開聞岳を背景にした池田湖が見え始める。池田湖大橋に至って眺める景色は秀逸である。静かな湖面に目を凝らせど、イッシーの姿はない。さらに15分下ったところに、池田湖食品の接待所があり、黒にんにくとニンニク茶のおもてなしを受ける。
 

えぷろんはうす池田(9:22)

指宿小学校(10:42)

JR宮ヶ浜駅(10:47)

魚見岳登山道入口(11:06) 

魚見岳の懸崖 エコキャンプ場入口付近より(11:34) 

セントラルパーク指宿のゴール(12:15)
黒にんにくで少し蘇えり、三番目の接待所「えぷろんはうす池田」に到着。早々にスタンプを押してもらい、田園の道を北東に転じ、錦江湾を目指す。幸屋(こうや)から県道236号頴娃(えい)宮ヶ浜線に入る。畑かん整備された丘陵地を、広い道路が東に貫いている。時おり畜産臭も漂うが、菜の花かおる長閑な道である。湊川の小さな流れを渡って1400m計り下ると、R226に出た。向かいにある四番目接待所の指宿小学校で、お茶のおもてなしを受ける。宮ヶ浜駅前から海岸沿いの道に入って程なく、東方(ひがしかた)から回ってきた22㎞コースのウォーカーと合流する。県道238号下里湊(くだりみなと)宮ヶ浜線の狭い歩道は活況を呈し、ポレポレモードである。よい骨休めになるのだが、どうにも我慢ができず、少しずつ前に出させていただく。たくさんの低学年児童が、疲れた風もなく楽しそうにゴールを目指している。こちらも負けじと、余裕の体を装っているが、内情は一杯一杯である。風光明媚な知林ヶ島に癒され、魚見岳の懸崖に圧倒されて、退屈することはない。休暇村指宿に至れば、12㎞コースのウォーカーとも合わさって、休憩所は大賑わい。もはや、みんな終わったような面持ちでくつろいでいる。が、毎度のことながら、私にとって最後の3、4㌔がキツイ。ヘロヘロになってゴールすると、ショートコースを歩いたカミさんが余裕のニカニカ顔で迎えてくれた。 



軌跡図 
1/24 所要時間:6時間、歩行距離:40.4㎞  1/25 所要時間:5時間15分歩行距離:30.0㎞