船山(ふなやま)
 
単独 2014.05.06 
沓ヶ原ダム湖畔(県456)(7:05/14)→神野瀬ふれあいプラザ(7:29)→黒口集落(7:53)→中野谷川取水ダム(8:12)→鳴ヶ滝入口(8:21/34)→曲谷線分岐(8:40)→二分坂線谷分岐(8:48)→ゲート(8:56)→枝尾根取付(9:08)→762m峰(9:37)→802m峰(10:10)→展望所(10:45/55)→船山山頂(11:14)→東峰(11:21)→888m峰(12:03)→送電線鉄塔神野瀬支線19(12:27)→柄松峠(13:14)→ゲート(13:55)→曲谷線分岐(14:00)→起点(15:07) 
 
沓ヶ原ダム湖畔の県道456号線駐車帯に車を駐める。沓ヶ原大橋南詰から旧道に入り、平成18年に架けられた沓ヶ原大橋と紅葉橋を眺める。鏡のような湖面に赤い橋げたが映えている。新道に合流して200m計り行くと、神野瀬(かんのせ)ふれあいプラザのある大駐車場があった。神野瀬峡の探勝は、ここを起点にするのが良いようだ。神野瀬橋東詰から、右の林道黒口線に入る。15分計りのところに、黒口集落がある。いずれの家屋にも人の気配はなく、周りの棚田が最近耕作された様子もない。集落の外れから未舗装の道になる。中野谷取水ダムをちょっと見学させてもらう。少し上の曲谷(まがりたに)が出合うあたりの谷間は急峻で、大小の滝が架かっているようだ。林道から中野谷川本流にV字滝、曲谷橋の上に斜め滝が見える。また、曲谷橋を渡ってすぐのところに鳴ヶ滝の入口があり、谷に降りて上流を探ると二段滝があった。鳴ヶ滝への道は下流側にあったらしいが、見落として素通りする。曲谷線と二分坂谷(にぶんざかだに)線を捨て、中野谷本流沿いの林道を上がる。道のへりに「許可なく入山・車両の「通行を禁じ」ますアサヒビール株式会社庄原事業所」の看板が立てられ、その先にゲートがあった。この際、横から無断進入させていただく。ゲートの700m計り先で、船山南西尾根に取り付いた。明るい闊葉樹の枝尾根で、イワカガミやミツバツツジに迎えられて、難なく762m峰に上がる。尾根筋には踏跡があり、ササも腰下程度。802m峰の南西・北東尾根では、アセビなどの灌木が行く手を阻み、右に左に蛇行して進む。時おり、僅かに西面が開けて、ピラミダルな船山の山容が望まれた。船山西尾根鞍部は北側がササ原で、上り返したところが素敵な展望所になっている。指谷山から猿政山までの県境尾根が一望できた。船山の西尾根はなかなかの急坂にもかかわらず、明るい闊葉樹の森に癒されて、愉しく山頂に達す。頂稜に展望はないが、東峰までブナの疎林が続く。中野谷、二分坂谷を内にした馬蹄形の町界尾根は船山を先端にして南に向かい、中野谷右谷の源頭ピーク南面までは美しいブナ林が続くが、これを過ぎると、ヒノキ、スギの植林帯になる。尾根筋には明瞭な作業道が続き、時おり高圧送電線の管理道まで現れ、送電線鉄塔神野瀬支線19からは、布野冠山や大暮山が望まれた。尾根歩きは柄松峠(からまつとうげ)までとし、作業道に出て曲谷線を下る。中野谷本線の合流手前にもゲートがあることから、アサヒビールはこの一帯に広大な山林を所有しておられる模様。「この度は無断で山を歩かせていただき、ゴメンナサイ。とても愉しかったです。」本線に出て、好晴の昼下がりを、ポレポレとワラビ採りなどしながら起点に還る。
アルバム

沓ヶ原ダム湖(7:13)

紅葉橋 県道456号線旧道より(7:22)
   

神野瀬あれあいプラザ(7:30)

黒口集落(7:53)
   

鳴ヶ滝上流の二段滝(8:26)

二分坂谷線分岐(8:48)
   

船山 船山南西尾根より(10:34)

船山山頂(11:14)
   

布野冠山、大暮山 送電線鉄塔神野瀬支線19より(12:30)

柄松峠(13:17)
   

曲谷線分岐(14:00)

沓ヶ原ダム湖畔の駐車帯(県456)(15:07)
   
   

指谷山 展望所より(10:55) 

奥指谷山 展望所より(10:55)
   

大万木山 展望所より(10:55) 

毛無山、猿政山 展望所より(10:55) 
出会った草花 

オオイワカガミ(大岩鏡) イワウメ科 

ミツバツツジ(三葉躑躅) ツツジ科 

ミヤマガマズミ(莢迷) ススカズラ科



軌跡図 
                                                   所要時間:7時間53分、歩行距離:18.5㎞