カンノキ山~鷹ノ巣山(たかのすやま)
 
単独 2013.10.18 
福富町県央の森公園Ⓟ(7:24/31)→ため池堰堤(7:58)→林道日后線(8:15)→林道久芳別府線(8:25)→十字分岐(9:29)→境界尾根取付(9:33)→807m峰山頂(11:03)→カンノキ山山頂(11:24)→鞍部(11:44)→鷹ノ巣山山頂(12:06/36)→(鷹ノ巣山南尾根)→林道石掛線(13:39)→鷹ノ巣山南登山口(13:55)→作業道分岐(14:25)→鷹ノ巣山・カンノキ山登山口(14:28)→起点(14:37)
 
県央の森公園の駐車場に車を駐めて、周遊路を辿る。ため池の堰堤に上がると、カンノキ山が正面に広がり、静かな水面にその姿を映していた。訪れるのがひと月早かったようだ。谷沿いの遊歩道を15分も下ると、林道日后線に出た。北に向かえば、カンノキ山東尾根の南面沿いに道があって、林道久芳別府(くばべふ)線に出るらしい。南に下り、久芳別府線に合流して左に行く。豊栄町別府方面に向かって、立派な林道(基幹林道?)をひたすら歩く。1時間計り行って左の未舗装林道に入ると、程なく十字分岐に出た。これを左に取って橋を渡れば、カンノキ山東尾根の末端である。マツ林の尾根に上がると、キノコ採りの女性に遭遇。挨拶するが、怪訝な顔をされる。驚かせてゴメンナサイ。尾根沿いに作業道が現れるが、間もなく境界径に変わる。それもだんだん荒れてきて、807m峰の南東肩から山頂まではヤブになる。山頂を下ると再び境界径が現われて、カンノキ山東稜に至れば北面が伐採されて、大土山など陰陽分水嶺の連なりがよく見えた。大岩があちこちに立つ急な尾根をひと登りしてカンノキ山の山頂に上がる。磁性があるという展望岩に立つと、足下に県央の森公園のため池、その先に福富ダム湖、西方に鷹ノ巣山が見渡せる。カンノ木山の西尾根からは、よく整備された登山道になる。鷹ノ巣山との鞍部に降りると、道標に手前「叶木」、前方「鷹ノ巣」、左「福富」、右「向原」と記されて、道が分かれている。カンノ木山方面を叶木と書いてあり、カンノ木山の呼名の由来がとても気になる。「広島県百名山(中島篤巳著)」には焼畑の山と解説されているが、焼畑をカンノまたカノと言うのは東北地方で、中国地方ではキリハタと言うのを聴いたことがある。こんな岩だらけの急な山で焼畑をするのかなぁ。むしろ、山頂の岩に磁性があることから、鉄に関係する「貫の木(かんぬき)=鈩の湯口」に由来しているのでは、などと思ったりする。鷹ノ巣山への登山道はヒノキの黄葉が敷き詰められてとても心地よく、容易に山頂に達す。切開かれた山頂には、屋上が展望台になった休憩小屋が建っている。寒いので(気温12℃)小屋の中で昼食を取る。屋上から四周を見渡すことができるが、あいにくの天気で彼方は霞んでいた。しばらく山座同定を愉しんで下山を開始する。うっかり東の道に下り、途中で気が付いて山頂まで引き返したのはよいが、南尾根を西の境界尾根と勘違いして(道標に向原方面と記されていたことで混乱、お粗末!)取り付く有様。1時間計りヤブをこいで林道石掛線に出た。西の境界尾根には道があり、2万5千分の1図によると距離は南尾根の倍以上あるが、時間はあまり違わないような気がする。県央の森公園を起点に、日后線を北上してカンノキ山東尾根に取り付き、鷹ノ巣山西尾根を下る、次回ぜひ辿ってみたいルートである。などと思いを巡らせながら、林道石掛線をポレポレと起点に還る。途中、鷹ノ巣山・カンノキ山登山口の手前に広島県中央点のモニュメントへ上がる取付があった。うーむ、「県央の森公園」の名称は広島県のヘソ地点に由来しているのだ。
アルバム

福富町県央の森公園駐車場(7:29)

カンノキ山
 県央の森公園ため池堰堤より(7:58)

林道日后線・県央の森公園遊歩道入口(8:14)

林道久芳別府線・林道日后線起点(9:15)

十字分岐・境界尾根への入口(9:30)

807m峰山頂(11:03)

大土山 カンノキ山東尾根より(11:13)

カンノキ山山頂の展望岩(11:24)

鷹ノ巣山 カンノキ山山頂より(11:26)

カンノキ山と鷹ノ巣山の鞍部(11:43)

鷹ノ巣山山頂(12:07)

林道石掛線(13:39)



軌跡図 
                                                   所要時間:7時間06分、歩行距離:18.3㎞