秋吉台
 
単独 2010.111.23 
秋吉台長者ヶ森Ⓟ(9:00)→少年自然の家(9:26)→希望が丘(9:33)→真名ヶ岳(10:18)→帰水の上(10:37)→秋吉台道路展望駐車場(10:57)→天然記念物の碑(11:31)→地獄台(11:48)→昼食(11:57/12:21)→冠山(12:32)→妙見原分岐(12:45)→長者ヶ森(12:51)→美東町展望所(12:59)→長者ヶ峰(13:16)→長者ヶ森Ⓟ(13:42)
アルバム

長者ヶ森駐車場(9:00)

少年自然の家 真名ヶ岳南面より(9:31)
センブリの栽培と品質評価を検討している、保健環境センターのMさんの頼みで、センブリの種を採りに秋吉台にやって来た。遠くに青空が見えるが、暖かい日差しは期待できそうもなく、風の強い、寒い一日になりそうだ。早速、長者ヶ森駐車場に車を駐めて、真名ヶ岳に向かう。ドリーネ耕作に下る手前の道のへりに、「ここはお花畑プロジェクトの草刈場、ネザザを6月から7月にかけて刈り払ったので、開花する花の数が増えた」と記されていた。が、枯れ野の草原は、秋の名残り花が風にゆれるばかりで、少年自然の家も、閑散として、まるでゴーストタウンのよう。
 

真名ヶ岳山頂(10:18)

真名ヶ岳 地獄台東面の秋吉台道路より(11:03)
例年、真名ヶ岳の尾根径沿いには、ムラサキセンブリやセンブリが、ところせましと咲き揃い、見事なお花畑になるのであるが、小振りのムラサキセンブリがちらほら咲いているだけ。花は期待していなかったが、そのものがないのである。種を採るどころの話ではない。よく見ると、径の両脇が刈り払われている。ササ原の中にようやく咲き残ったセンブリを見つけ、1本盗掘させていただいた。種の採取は断念して、秋吉台ウォーキングに切り替える。真名ヶ岳西面を下り、帰り水の上をトラバースして、鞍部から秋吉台道路に上がった。真名ヶ岳西面の径は、急坂で滑るので、下るのは止めたほうが良い。昨年、女房殿が手を骨折した径である。秋吉台のササ原は、どこでも歩けそうに見えるが、一歩径を外れると、ギザギザに尖った石灰岩柱と棘に阻まれて、難渋を極める。
 

天然記念物の碑(11:31)

烏帽子岳(394.5m) 地獄台北面より(11:50)
帰り水西の秋吉台道路から烏帽子岳に取り付こうとするも、高いフェンスに遮られて断念。フェンスが低い北山北西の谷から入り、秋吉台天然記念物の碑が建つ丘陵に上がった。地獄台のビューポイントである。石灰岩柱が地獄の針の山を思わせることからそう呼ばれている。地獄台から烏帽子岳に向かうが、どこまで行っても同じような景色なので、鞍部の手前で引き返す。風のあたらない南斜面で昼食。
   

冠山山頂(12:33)

長者ヶ森(12:50)
地獄台(409m)から南の冠山(377m)を経て、妙見原分岐を長者ヶ森へ出た。冠山は360度の展望で、西の斜面に良悟松の解説板があった。が、山口と北浦仙崎を結ぶ街道の道しるべに植えられたという、その松を眼下に見ることはできない。長者ヶ森は、秋吉台に残る、唯一の原生林に近い森で、200年近く経っているという。植生は、タブ、ヤブニッケイ、カゴノキ、ユズリハ、ニガキ、ヤブツバキ、ネズミモチ、クロキ、ツリバナ、ツルマサキ、アオキ、ナワシログミなどである。
   

美東町展望所(12:59)

長者ヶ峰山頂(13:16)
秋吉台道路(カルストロード)を潜って、東の美東町展望所に上がり、陸軍曹長工藤章殉職の碑から、ササ原を東に直登して長者ヶ峰(376.4m)に立つ。美東町展望所は、秋吉台ぜんたいを見渡せる、快適な展望所である。長者ヶ峰の山頂には、貯水槽のようなものがあり、道路が上がっている。こっちは、広い草原の山頂上で、展望は良くない。
出会った草花   
ヤマジノギク(山路野菊) キク科 ムラサキセンブリ(紫千振) リンドウ科 ウメバチソウ(梅鉢草) ユキノシタ科 
     



軌跡図 
                                                   所要時間:4時間46分、歩行距離:12.1㎞